はじめに
3.毎月どれくらい貯めればいい?
共働き夫婦は、収入の柱が2つになり、安心感が増す一方で、家計に比較的ゆとりができるため貯蓄を後回しにしてしまいがちです。
そこで、夫婦それぞれが「毎月どれくらい貯めるか」を先に決めてしまうのがおすすめです。
収入にもよりますが、毎月手取り1割以上の貯蓄は目指したいところです。収入が多い人や、子どもがいない間は、手取り2~4割以上を貯められる方もいます。
勤務先の財形貯蓄や銀行の積立定期預金のほか、一部をつみたてNISAなどでコツコツ毎月貯蓄していくことで、1年、5年、10年と年数を重ねるにつれて、大きな金額になります。
最初に積み立ての設定をすれば、「毎月、貯蓄を引いて残ったお金で生活する習慣」が身につき、貯蓄のスピードも増えて、今後のライフプランが実現しやすくなるのもメリットです。
ただし、つみたてNISAなど、投資をする場合は、一時的に元本割れをする可能性があります。積み立てで行う場合は、できれば5年以上、または10年以上の長い目で考えて続けていきましょう。
4.「年1回やりたいこと」とは?
忙しい共働き夫婦が、貯蓄額を逐一チェックすることは難しいもの。
そこで、年1回でもよいので、夫婦の貯蓄合計額がどれくらいか、定点観測的に確認していくことがおすすめです。そのタイミングを忘れてしまいそうであれば、年末年始などの冬休みでもよいでしょう。1年前からトータルでどれくらい増えているのか(または減っているのか)と、その理由を分析してみてください。
さらに、同じタイミングで「今後のマネープラン」も確認したいところです。
住宅や車といった大きな買い物の予定、旅行や帰省などのタイミング、子どもがいればさまざまなイベントなど、今後1年間、そして5~10年間でどれくらいのお金が必要になりそうかを見積もることで、日々の支出の優先順位も見えてくるはずです。
次の1年の貯蓄計画とお金の使い方を夫婦で考え、二人にとってよい形でお金を使っていけるとよいでしょう。
以上、共働き夫婦になったら確認したい4つのことをお伝えしました。2人とも収入があると家計がなんとなくまわるため、お金の話をせずに月日が過ぎていってしまいがちです。スタートが肝心ですので、ぜひ上記4つを試してみてください。