はじめに

ペット保険、ひとの医療保険とどう違う?

ペット保険は、ひとの一般的な医療保険の日額払とは違い、治療費の実費の50%~70%を支払う形式が主流です。中には90%を支払う商品もありますが、ひとの健康保険3割負担を考えると70%補償が妥当といえるかもしれません。

治療費実費の70%を支払うとはいえ、通院や入院の日額に1万円から2万円程度の上限額が定められており、支払限度日数がある商品が主流です。手術費用にも上限があり、入通院など含めた全体の支払金額に年間限度額がある場合もあります。
加入の際は複数商品を比較検討してみましょう。

もう1点、ひとの保険と大きく違う点は、保険料の推移です。ひとの保険は、更新型保険を除き、加入時の年齢の保険料が一生変わらず続きますが、ペット保険は1年更新型で、毎年年齢に合わせ保険料が上がっていきます。早く入れば安い、ひとの保険とは違うので、そのうち加入しようと考えているひともいますが、病歴の告知があると加入が難しくなりますし、新規に加入する場合は、10歳、12歳未満などの年齢制限があります。早めに加入した方がいいでしょう。

家族の一員として準備したい葬祭費用は?

ペットが亡くなってしまった場合、公的な施設ではどのような対応をしてくれるでしょうか? 自治体により対応は様々で、一貫した答えはありません。

例えば、東京都江東区の場合、原則飼い主が処理をすること。と表記されています。やむを得ない時は、電話で申込をし、清掃処理業者が1頭2800円で引取り、合同火葬を行った後に共同墓地へ埋葬という流れになるそうです。

青森県弘前市では、弘前市斎場で火葬をしてくれます。お骨を引取る場合は、体重に関係なく1頭6600円。お骨を引取らない場合は体重5キロ未満2200円~40キロ以上6600円まで体重によって火葬料が変わり、合同墓地へ埋葬してくれると表記されています。

公的施設での火葬に変わり、最近では、ペットの火葬を執り行ってくれる民間業者が増えています。合同火葬の場合約15,000円、個別火葬の場合約25,000円、立会いの個別火葬は約30,000円の料金がかかります。その他に骨壺の料金、地域によっては加算料金があるところもあります。訪問火葬車が自宅へ訪問、お別れの後に立会い火葬、お骨上げ迄、丁寧に葬送を行ってくれます。

長年連れ添った遺族の意向に沿った新しいサービスといえます。ひとの葬儀に比べると費用は掛かりませんが、ペット保険にオプションとして葬儀費用を付帯する商品が発売されています。ペットの平均寿命を考えると、見送る可能性が高いわけですから、治療費用に付帯し葬儀費用を保険で準備することも1案です。

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