はじめに
■ボーナスが出ない人はどうする?
ボーナスが出る人の使い道について、調査結果からお伝えしました。
ところが、「いやいや、うちの会社はボーナスゼロ」「アルバイトorフリーランスでボーナスが出ない」という方もいると思います。
勤め先から出ないのは仕方ないことですので、自分自身で「マイボーナス」を始めてみてはいかがでしょうか。
毎月、一定額を別の口座に移していくのです。
たとえば毎月5000円くらいなら、なかったとしても生活できるでしょうか。難しいようなら、固定費(スマホ代、水道光熱費、保険料、サブスク代、習い事代など)を見直せば、月に数千円ほど浮くこともよくあるので、チェックしてみてください。
その浮かせたお金を、毎月他の銀行口座に移していきましょう。とはいえ、わざわざATMで現金で引き出し、別の銀行のATMに行って預け替えるのはあまりにも面倒ですので、ソニー銀行や住信SBIネット銀行などにある「自動入金サービス」の利用がおすすめです。メガバンクなどのメイン口座から、そのネット銀行に月1回自動でお金を移す設定ができます。手数料無料なので、いつの間にか貯まっていきます。
月5000円なら、1年間で6万円です。ボーナスの金額としては少ないかもしれませんが、なんとなく毎月5000円を使ってなくなってしまうよりは、まとまって6万円あるほうが、欲しいものに使えるのではないでしょうか。余裕があれば、月1万円に増やしてみてもいいでしょう。
その他、ポイントサイトでアンケートに答えてポイントを現金化したり、副業を試したりして得たお金をその口座に入れておけば、貯まるスピードがぐんぐん上がります。
■「ボーナスはアテにしない」を心得て
ボーナスは、世の中の景気、会社の業績など、自分のパフォーマンスとは別の要因から大きく影響を受けて、減ったり増えたりするもの。転職によって、今まで当たり前にもらっていたボーナスが、次の会社ではなくなり、お金を使うペースがうまくいかなくなったという声も聞きます。
ボーナスはいわば“水もの”ですから、アテにしないことが大事。普段は月収の中でやりくりして、月のマイナス分をボーナスで補填するのが当たり前となっている人は、ぜひ早めに脱出するようにしましょう。
住宅ローンを組む場合でも、金額に波のあるボーナスを利用した「ボーナス返済」はできるだけ避けて、月収からの返済を基本に。ボーナスの一部を貯蓄しておき、将来の繰り上げ返済のためにとっておくのもよいでしょう。
もしボーナスが出たら、「これはラッキーだ」と特別なものだと毎回とらえるようにしたいものです。そんな新鮮な気持ちでボーナスと向き合っていれば、喜びもまた一段と増すはずです。そして、一部を貯めつつ、一部は(生活費の補填ではなく)生活が豊かになるようなものに使って、幸せと貯蓄の両立をしていきたいですね。