はじめに

自動車の代わりとなる費用

運転免許証を返納し自動車を手放した場合、代替となる費用はどの位かかるでしょうか? 一番に思い浮かぶ手段は公共交通機関です。電車、バスなどを使用し目的地へ向かう方法です。首都圏ではこの方法はとても有効です。地域によって65歳以上のシニア割引なども使えます。

ですが、電車やバスが通っていても、稼働本数が極端に少ない地域ではあまり有効とはいえません。この場合はタクシーを利用することになるでしょう。東北地方各地のタクシー協会運賃表で計算すると、概ね5㎞圏内約2,000円10㎞圏内約3,500円程度のタクシー料金です。免許返納証明書があれば1割引を受けられる地域もあります。たとえば以下のようなタクシー利用を想定してみます。

5㎞圏内に1週間に1度買物に出かける際にタクシーを利用。往復約4,000円、月に16,000円。公共交通機関も併用し、通院などは病院の送迎バスを利用すると想定し、月に17,500円。

月17,500円かかったとして、年間で21万円にるなります。上手に利用すればタクシーを使っても、自動車保有と同じ年間21万円程度におさめることは可能です。

ライフスタイルによってタイミングを計る

65歳は一つの節目の年齢ですが、必ずしもリタイヤするべき年齢というわけではありません。これからは長く働き、老後の期間を少なくすることが人生100年時代の生き方ともいえます。働き続けるためには、自動車が必要な仕事や地域があります。免許返納、自動車を手放すタイミングはライフスタイルが変わった時に考えるのがベストです。

とはいえ、年齢を重ねるごとに、運転中のヒヤリが増えてくるのは事実です。経済的な理由だけではなく、運転に不安が出始めた時は、免許返納を考える時かもしれません。

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