はじめに

値上げラッシュが止まらない2:2023年2月から値上げとなるもの

【加工食品】
ニチレイフーズは、家庭用冷凍食品のほぼ全品を約6%~約20%値上げします。おもなものに「本格炒め炒飯」や「焼おにぎり」などがあります。一方、業務用の冷凍食品・常温食品の全品についても約5%~約25%値上げとなります。ハンバーグやからあげなどの畜肉製品で、とくに値上げ幅が大きくなります。

永谷園は、「おとなのふりかけ 本かつお」などのふりかけ、「焼豚チャーハンの素」などのチャーハン、「麻婆春雨 中辛」などの惣菜商品、「エー・ラベル あたためなくてもおいしいカレー 甘口 5年保存」などのカレー商品、合計35品目を約5~14%値上げします。味の素冷凍食品は、「ギョーザ」「味の素」「うま味だし・ハイミー」などの家庭用製品の51品目が約6~16%の値上げになります。なお、業務用製品390品種については、3月から約4~25%値上げとなります。

【菓子類・調味料】
アサヒ飲料はエナジードリンク「モンスター」を約12%値上げします。値上げ対象となるのは14品目のうち355ミリリットル缶と345ミリリットル缶など10品目です。大塚製薬の菓子「カロリーメイト」は10.0%、「SOYJOY」は8.7%、健康食品の「ネイチャーメイド」は、14.8%以上値上げします。

ハウス食品グループは、ゼリー製品「C1000 ビタミンレモンゼリー」「PERFECT VITAMIN 1日分のビタミンゼリー(グレープフルーツ味)」など6品を約10%値上げします。ブルドッグソースは中濃ソースやウスターソースなど40品目の価格を7~22%値上げします。業務用の値上げは9~16%となります。

【酒類】
メルシャンは、ワイン「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」や「シャトー・メルシャン」など480品目で、価格を2~12%引き上げます。梅酒は「まっこい梅酒」など12品目で8%、甲類焼酎は44品目で1~3%値上げとなります。

【紙類】
ティッシュペーパーやトイレットペーパー、キッチンペーパーなど家庭紙の値上げが相次いでいます。日本製紙クレシアは15%以上値上げとなります。また、王子ネピアも20%以上値上げになります。

値上げラッシュが止まらない3:2023年3月から値上げとなるもの

【調味料・菓子類】
キッコーマンは、トマト調味料「デルモンテ トマトケチャップ」「デルモンテ」ブランドのトマト調味料と飲料、オリーブオイルのほか、キッコーマンブランドの中濃ソースなど計94品目を対象に12~22%値上げになります。

ロッテは「爽」や「雪見だいふく」など市販用アイスクリーム19品目を、6.6~28.5%値上げします。大塚ホールディングスは、経口補水液「オーエスワン(OS-1)」を約5%値上げとなります。

【酒類】
浜田酒造(鹿児島県いちき串木野市)は、「隠し蔵」など麦・コメの本格焼酎とリキュールを、平均8%程度引き上げます。

【交通輸送】
JR東日本は、東京の特定区間で、初乗り10円、通勤手当1か月280円、3か月790円、6か月1420円が上乗せされます。なお、通学定期には上乗せされません。JR西日本は、京阪神エリアの特定区間運賃の一部が値上がりします。34区間については普通運賃と通勤定期運賃の見直し、65区間については、6か月通勤定期運賃のみ見直しとなります。なお、通学定期運賃は今のままです。

東京メトロは、普通運賃に10円上乗せ、通勤定期は1か月370円、3か月1050円または1060円、6か月1990円または2000円が上乗せになります。なお、通学定期は今までどおりです。

東急電鉄は、初乗りで10円程度値上げとなり、普通運賃が13.5%、定期運賃が12.1%改定されます。

近畿日本鉄道は、初乗りが20円値上げします。普通運賃の値上げ幅は平均で17.2%、定期運賃の値上げ幅は平均で16.7%になります。西武鉄道、東武鉄道も値上げを発表していますが、どの程度の値上げとなるか詳細は不明です。

相模鉄道(横浜市)は、鉄道運賃を10円引き上げます。通勤定期の運賃は1カ月分で600円、3か月分で1710円、6か月分で3240円値上げになります。通学定期は値上げしません。小児運賃は10円値上がりとなった後の大人運賃の半額になります。三重交通は、乗り合いバス運賃を平均4.1%値上げします。なお、通学定期の運賃は据え置きになります。

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