はじめに

下げたところが買いチャンスなの?

ネクステージは、過去決算発表でも、わりといつもいったん売られがちです。ところが、その後買い戻され、結果的には株価は右肩上がりを続けています。そうであれば、今回も下がったところが買いチャンスかもしれません。

ただし、注意点もあります。

コロナ以降、新車の納品が遅れていることもあり、中古車人気が高まりました。そのおかげで中古車価格は上昇、なかには新車よりも高い価格で売買される車種も。しかし、新車の納品が正常化されれば、中古車人気が低下するリスクがあります。

同様に中古車価格が高騰したアメリカでは、2022年の前半よりすでに中古車価格の下落が続いています。原因は、カーローン金利が上昇し、買い控えが起こっているためで、日本でも金利が上昇すれば同様のことが起こり得ます。

さらにもう少し先を見れば、中古EV自動車の動向も心配です。世界的に新車はEVへと大きく舵を切っていますが、中古車市場では、EV自動車は、新車の10分の1程度の価格まで買い叩かれるそうです。電池の劣化による性能面での不安があるためで、この先、EV自動車が主流になれば、今まで同様の成長は見込めないかもしれません。

利益が伸びていれば、理論的には株価は上昇します。ネクステージも、今まで同様の成長がこの先も続くとすれば、株価が2倍、3倍、それ以上になる可能性があります。しかし、伸び率が鈍化したり、この先、伸びないであろうと投資家が予想すれば、見えている利益が伸びていても、株価は下落に転じます。

ネクステージがどちらの進路を取るか、今後も3ヵ月ごとの決算をしっかりチェックしていきましょう。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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