はじめに

つけっぱなしには「タイマー」を活用

「朝、バタバタしていてテレビを消し忘れて出勤してしまった……」という経験はありませんか? 毎朝、時刻と天気チエックのためにテレビをつけているという方は、ぜひタイマーを使いこなしてみましょう。

実はほとんどのテレビにはオン・オフのタイマーがついています。

例えば、毎朝、家族が起きてくる時間に自動的にテレビをつけ、みんなが家を出る頃には自動的に電源が消えるという設定ができます。節電だけでなく、オン・オフのひと手間が省けるので一石二鳥ですね。

また、子供がだらだらとテレビを観てしまって困るというのであれば、「○時間だけね」と約束し、テレビをつけた時からオフタイマーをセットするというのもひとつの手です。

ほか、これからの季節、問題になりやすい消し忘れ問題は、こたつやホットカーペット、電気毛布など。これらは電源が入っているのかどうかが目視ではわかりづらいものが多く、消し忘れが多発しがちです。

製品自体にオフタイマー機能があればいいのですが、ない場合はホームセンターで買える「タイマー付きコンセント」を間に挟むことで自動的に電源をオフにできるようになります。

いずれも手間がかかるものではありません。使っていないのに電力を消費する消し忘れは大きな無駄です。ぜひこれらの節電対策を実行してみてください。

買い替えでどれだけ節電になる?

もうひとつ、家電の買い替えで本当に節電になるのかどうかが気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

新しい家電は消費電力が少ない――。近年よく耳にしますが、実際に10年、20年前の製品と比べるとエアコンやテレビ、冷蔵庫などは消費電力が「10分の1」になっているとも言われています。

データ出典:総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会(第17回)資料/トップランナー基準の現状等について

経済産業省が発表する家庭における機器別の消費電力をみると、トップは電気冷蔵庫で14.2%、次いで照明器具が13.4%、テレビ8.9%、エアコン7.4%と上位4つの製品で全体の43.9%を占めています。

逆にいえば、これらの消費電力が少なくなれば、大きな節電効果を期待できるというわけです。とはいえ、製品の買い替えにはまとまったお金が必要になります。今、使っている機種と比べて、実際にどれくらい消費電力が少なくなり、節電・節約につながるのかという点が気になるところ。

環境省を中心に活動するCOOL CHOICEのWebサイトに「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」というページがあります。

冷蔵庫、エアコン、テレビ、温水洗浄便座、照明器具に対し、今使っている製品の型番と買い替えを検討している型番を入力すると、どれくらい消費電力が少なくなるのか、どれくらい電気代が安くなるのかを計算してくれる便利なサイトです。

サイトを使うと買い替えで生じる節電効果を簡単に計算できるので、新商品購入のための費用も加味した上で、比較検討するとよいでしょう。

節電というと「めんどくさい、効果がない、難しい」と思われがちですが、電気は私たちの生活には欠かせないもの。毎日の暮らしに大きくかかわってくることですので、なるべく手間がかからないかたちで、しっかりと節電効果を得られる方法を実行していきたいですね。

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