はじめに
人の役に立つ仕事が、満足感や幸福感に繋がる
しかし、高齢者の求人が、まったくないと言うわけではありません。条件を限定しなければ、求人は決して少なくないのです。たとえば介護職員などは、求人をしても集まらないという話を聞きます。管理人などの仕事も同じです。
これらは、事務職ではありません。現場の仕事になります。しかし中高年など、会社のなかでコミュニケーション力を培ってきたはずです。管理職の仕事では、まさに管理能力が問われますし、交渉ごとの経験もある方が多いと思います。現場の仕事では、人と人のふれあいが中心になるので、コミュニケーション力はとくに必要になってきます。
また、人の役に立っていることを実感できるのも現場仕事のいい面でもあります(もちろん、嫌なこともあるかも知れませんが)。人の役に立つとか、人から必要とされることが、何よりも働きがいにつながるのです。そういう仕事に就いている人の満足感や幸福感が高いというアンケート結果もあります。
以前の肩書きを捨てることがスムーズな再スタートに繋がる
いずれにしても自分は「○○会社の部長だった」という意識を、できるだけ早く捨てることが重要です。気持ちを切り替えることができれば、スムーズに再スタートすることができます。
しかし、なかにはうまく意識を切り替えられずに周りから避けられてしまい、いわゆる「老害」と言われるような方もいます。でも、それでは人生楽しくはありませんよね。幸福感に満ちた老後生活を送るためにも、ぜひ気持ちの切り替えを心がけてください。