はじめに

3月6日週「相場の値動き」おさらい

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC2023)が注目されるなか、大谷選手の活躍もあってWBC関連銘柄が活況です。侍ジャパン公式パートナーのミズノ(8022)やコナミグループ(9766)のほか、スポーツ中継で店舗が盛り上がることが想定される英国風パブを運営するハブ(3030)や、WBCを中継するテレビ朝日ホールディングス(9409)、TBSホールディングス(9401)などが恩恵を受けています。

日本では厚生労働省が3月7日(火)に発表した1月の毎月勤労統計調査の速報値で、1人当たりの実質賃金は前年同月比4.1%減と10ヵ月連続の減少となっており、スタグフレーションの様相を呈する結果と言えるのではないでしょうか。また3月8日(水)発表の1月の国際収支統計でも、経常収支は1兆9,766億円の赤字となっています。

週末3月10日(金)の日経平均株価は、前日比479円18銭安の2万8,143円97銭と6日ぶりに大幅反落。前日の米市場が下落したことや、日銀金融政策決定会合で現行の緩和政策維持が決定したこと、今週上昇していたこと(週末なので)などから銀行株を中心に手じまい売りが出たようです。

前週末3月3日(金)の日経平均株価は2万7,927円47銭でしたので、週間では216円50銭高となりました。東証マザーズ指数も7営業日ぶりに反落となっています。

米市場では、3月7日(水)にパウエルFRB議長が議会証言で、インフレは予想以上に進行していて、新たなデータにより最終的な金利水準が高くなる可能性が示唆されたほか、データによっては利上げを加速するタカ派姿勢を示しました。

ピーク金利が更に高くなり景気が悪化するのではとの懸念が相場の重しとなっています。FRBは今週末の雇用統計やCPI、PPIの結果次第で3月FOMCでの利上げ幅を決定するとしており、雇用統計を受けてどのような相場となるのか、来週の相場の動きにも注目です。

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※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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