はじめに
5.通帳やキャッシュカードがなくても、銀行から出金できる可能性がある
災害により通帳やキャッシュカードを紛失した場合でも、銀行で出金できる場合があります。東日本大震災では、金融庁から、銀行や信用金庫、信用組合等の金融機関にさまざまな要請がありました。
例えば、通帳やキャッシュカードがなくても本人確認をして払い戻しに応じることや、印鑑がない場合は拇印にて応じること、事情によっては、普通預金だけでなく、定期預金などの期限前払い戻しに応じること、などです。キャッシュレス決済が使えず、手元の現金が尽きてしまった場合などに対応してもらえる可能性があります。災害の際は、ネットがつながれば金融庁や金融機関のサイトで確認するほか、店舗に相談してみましょう。
今回は、東日本大震災から12年経った今、防災のためにお金まわりの備えや知っておきたいことを5つお伝えしました。一人一人が備えておけば、大きな混乱を少しでも防ぐことができ、身の安全と安心感につながります。ぜひ、家族とも話し合っておきたいですね。
参考情報:政策提言レポート 東日本大震災における銀行界の対応と今後の課題 (zenginkyo.or.jp)
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震にかかる災害に対する金融上の措置について:金融庁 (fsa.go.jp)