はじめに
借金を返済するためにやるべき3つのこと
FPよしおさん:では3つのことをやっていこう。
1)売れるものを売って返済の原資をつくる
2)クレジットカードを使うのをやめる
3)車を変える
金前 すすむ:え、そこまでしますか?それはいくらなんでも…。
FPよしおさん:一つ一つやっていかないと、今の状況から抜け出すことはできないよ。一つ一つ対応策のポイントを説明するから、心して聞くように。
金前 すすむ:はい、わかりました。妻のため、子どものためにがんばります!
FPよしおさん:ではまず一つ目のアクションから考えていこう。
家を見渡して、売れるものはとにかく売りましょう。
例えば、
・漫画、本
・ダウンジャケット、バッグ
・スニーカー、靴
・DVD、ゲーム
・楽器、音楽機材
・ゴルフグッズ
・パソコングッズ関係
金前 すすむ:売れるもの…漫画とかスニーカーとかは二束三文にしかならないと思いますが。
FPよしおさん:二束三文でもいいから、とにかく現金に変えた方が良いよ。そもそも子どもが生まれる新生活に必要な物ではない可能性も高い。今までの生活を基準にしないで、今後の子育て生活を中心に考えた方が良い時期だしね。本当に必要なものは後から買い直せば良いし、売れなくてもいらないものは捨てた方が良いね。
金前 すすむ:いらないもの…ないんですけど。
FPよしおさん:ここ1年使っていないことが一つの基準だね。1年以上使っていないものは、今後2度と使わない可能性が高い。やっかいなのは、「買ったとき高かったもの」や「買ったけどあまり使っていないもの」だね。
金前 すすむ:そう言われると、ここのところ太った分、少しサイズが小さくなってしまった服がけっこうあります。でも、ブランド物で高かったり、やせたらまた着たいと思っているものもあるんです。
FPよしおさん:痩せる前にその服が流行から外れる可能性も高い。使うんだったら1年も放置しないし、その使わない物たちは、実はコストになっているんだよね。
金前 すすむ:いやいや、家にあるだけの服はコストにはなっていないですよ。特にクリーニングに出すわけでもないですし。
FPよしおさん:でも金前君は賃貸のマンションに住んでいるでしょう?ということは、毎月家賃が発生している。この家賃は空間に対して払っているから、「使わない物」の空間にもお金を払っていることになる。たくさんの服があればクローゼットの中でカビが生える可能性もあるし、普段着ている服も圧迫されて変なシワがついてしまうかもしれない。
金前 すすむ:なんと、そんな風に考えるのですね。わかりました…。売れるものは売って、着ていないものは捨ててみます。
FPよしおさん:次が、「クレジットカードを使わない」だね。いったんリボ払いの返済だけに5万円を充てられるようにした方が良いね。
金前 すすむ:たしかにそうなんですが、クレジットカード払いでないと支払えないものもあるので、クレジットカードで新たに支払わないようにするのは難しいです。
FPよしおさん:そんな時は、プリペイドカードを使うと良いよ。プリペイドカードは事前にチャージして使うので、後から請求されることがない分管理がしやすいし、VISAやマスターカードの規格で使えるものも多い。
兎に角、リボ払いの返済を最優先にすること。そして、毎月の返済額を明確にすることが大事。返済しているつもりでも、実は新たなクレジットカードの利用額の方が大きくて、借金が全然減ってこなかったわけだからね。
金前 すすむ:プリペイドカードですね。やってみます。
FPよしおさん:仕上げに、車を買い替えた方が良いと思う。まだローンが残っていると思うけれど、まずは査定に出していくらで車が売れるかを確認した方が良いね。
金前 すすむ:でも車だけは…愛着があるし、妻とのデートの思い出がいっぱい詰まっているんです。妻も気に入ってくれていますし。
FPよしおさん:本当にそうなら、車を変えることを相談してみると良いと思うよ。
金前 すすむ:そうですかね…。一旦妻に相談してみて、もし反対されなかったら買い替える方向で検討してみます。
FPよしおさん:うん、そうした方が良いよ。そもそも、自動車のローンやメンテナンス費用が今回の借金が始まる元凶だと思うんだよね。そして、赤ちゃんが生まれるのにオープンカーのツーシーターである必要は全くない。ファミリーカーに乗り換える方が実用性もある。今日はこんなところかな。
この三つのことを念頭においてもらって、1ヶ月後にまた会おう。