はじめに

株価にも影響を与えそうな新年度予想

わたしが愛する会社四季報の春号では、今期2023年3月期予想は、営業利益3,600(百万円)、新年度24年3月期は4,000(百万円)となっています。この数字は、今回の会社の上方修正を加味していない数字なので、おそらく次回夏号では、四季報記者の予想も上方修正されると睨んでいます。いずれにしろ、同社がどの程度の予想を出してくるかが重要で、その数字次第では、株価にも大きなインパクトを与えそうです。

ヒントになるのは、3ヵ月ごとの業績の推移です。

今回の上方修正で、2023年度の営業利益は4,200(百万円)でほぼ確定です。第3四半期までの営業利益累計は3,212(百万円)ですので、1-3月は988(百万円)。7-9月が1,914(百万円)、10-12月が1,914(百万円)ですので、少し物足りない気もしますが、同社は1-3月がいちばん利益が小さいという季節性があります。

ちなみにコロナの影響を受けていない2019年1-3月は736(百万円)ですので、予想通りに着地すれば、コロナ前の営業利益を回復します。この勢いがさらに加速するとすれば、新年度予想もそれなりに大きな数字が出ると先読みしてもよいのではないでしょうか?

富士急ハイランド以外にも楽しみどころ満載

富士急行といえば、いちばんに思い浮かぶのが富士急ハイランドです。というか、わたしはそれしか知りませんでした。若い頃は、超高速のジェットコースターも大好きだったのですが、今は心臓に悪いのであまり触手が湧きません。それもあって投資対象としても見ていなかったのですが、ウェブサイトを確認したら、楽しそうな施設がたくさん! すぐにでも予約したいと思ったのは、この4月にオープンしたばかりの「THE GLAMPING箱根十国峠」です。グループ会社のPICAが運営する施設で、富士山を望む大パノラマが楽しめる天空の展望グランピングはとても惹かれます。

そのほか、期間限定で開催している「ピーターラビット イングリッシュガーデン」や「すみっこぐらしイルミネーション」にもうずうず。娘たちに「どっちに行きたい?」と聞いてみると、「どっちも行きたい!」と食い気味に答えました。新宿から送迎バスが出ているので、車を持っていない我が家でも気軽に行けそうです。

世界の「Mt. Fuji」のポテンシャル

同社の強みは、なんといっても「富士山」です。富士山周辺で観光、ホテル、レジャー、運輸をカバーしているため、富士山目的の観光客を丸っと取り込めます。インバウンド需要は、百貨店やドラッグストアだけではありません。「モノ」消費から「コト」消費へと、お金のかけどころが移行しているからこそ、富士山をいろんな形で体験できる場を用意している富士急行には、かなりポテンシャルがあると感じます。

画像:TradingViewより

直近の上方修正で株価は上昇していますが、週足でみると2021年につけた高値にはまだまだ遠く、上昇余地がありそうです。まずは自ら現地に足を運んで、海外旅行者がどれくらい訪れているか確認するつもりです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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