はじめに
限度額変更にご注意ください
社会人になって、収入が変動することがあります。この収入の変動について、カード会社から定期的に確認されることがありますが、この時収入が増えたということを記載すると、クレジットカードの利用上限額が上がることがあります。上限額があがったお知らせも届いているはずですが、請求書ではないカード会社からのお知らせは、宣伝かなと思って見ない、なんていう方もいるのではないでしょうか?
いつも利用上限額まで使っていても支払いに困らなかったという方は、利用上限額まではカードを使っても平気、という感覚になっている場合があります。知らず知らずのうちに利用上限額が変更されていたために、請求書がきてから支払えない金額になっていて驚いてしまう、そんなことも信じられないかもしれませんが、起こり得ます。この増額分が引き金になり、キャッシングをしてなんとか返済したり、生活費捻出のためにクレジットカードをさらに利用したり、と借り入れを膨らませて、返済不能状態に追い込まれる、そんなケースもあります。
クレジットカードが身近になり、現金と変わらない感覚で利用するシーンが増えているので、ついつい利用する側の認識も現金を使っているときの感覚に近づいているのかもしれません。持っていないお金の分まで使えてしまう、というクレジットカードならではの特性は、忘れずに覚えておいてください。
不正利用を見逃さないように
近年のカード利用のリスクとして、不正利用のことも話しておかないわけにはいかないでしょう。不正利用されたら気づくに決まっていると思いがちですが、数千円程度の使用で、頻繁に利用しているショッピングサイトと同名の場合などには、なかなか気づきにくいです。
さらに、最近では紙で利用明細が届かず、自分でネットから確認しないといけないことが殆どです。私もそうなのですが、引き落としの額だけをチェックして、利用明細はチェックしていないということが多くなっていませんか?そうすると、数千円程度の不正利用にはそう簡単に気づきません。
私の身の回りにも、とあるアプリの決済にクレジット情報を登録した15分後くらいにカード会社から数十万単位の不正利用の疑いがある請求が来ていると連絡を貰っていた方や、利用明細をチェックしたら購入した覚えのないテーマパークのチケットの購入履歴があったという方が居ます。前者は事前に防止できましたし、後者はクレジットカード会社が対応をしてくれましたが、いつもそんな風にうまくいくとは限りません。
ちょっとした金額を取り戻したいのに、弁護士に依頼する必要まで出てくると、残念ながら弁護士費用の方が高くついてしまう、そんなこともあり得ます。
もしカードを落とした、盗まれた、情報が漏洩してしまった、不正利用に気付いたという場合は、すぐにカード会社に連絡をして利用を停止しましょう。そして、カード会社の指示に従い、必要書類などがあれば提出をしてください。その際、不正利用されていた場合はチャージバックの申請方法の確認も忘れずに行ってください。その後、改めてカードの再発行を受けることができます。
ネットで利用明細をチェックするとなると、ついつい見ないでいいや、としてしまいがちですが、実は支払額が確定する前にどんな使用をしているか、いつでもチェックできるということでもあります。自分がどれだけ利用しているのかこまめに確認することは、使いすぎの防止にもなりますし、身に覚えのない使用履歴の発見にも繋がります。
便利であることは疑いようのないクレジットカードですが、利用方法によっては大きな負債を抱えてしまうこともありますし、トラブルが起きる可能性もあります。注意点やリスクを把握し、適切に利用することが大切だと考えます。
これは私自身にも教訓になってしまいますが、自分のお金の問題だからこそ、しっかり管理をしていけるようになりたいですね。