はじめに
WEB予約で早特を利用
「e5489」「えきねっと」など、新幹線や特急をWEBでお得に買える会員制予約サービスがあります。それぞれ扱っている路線などが異なりますが、東海道・山陽・九州新幹線を利用する方なら「スマートEX」か「エクスプレス予約」です。
スマートEXは、年会費無料ですぐに使えるサービスです。Suicaなど全国相互利用対象の10種類の交通系ICカードのほか、モバイルSuicaやモバイルPASMOにも対応しています。スマートEXの場合、EX早特、EXグリーン早特ワイドなどさまざまな割引がありますが、基本的には窓口価格と大きな差はありません。またGWなどの繁忙期は除外日となります。
よりお得な予約を選ぶなら、1人の場合「EX早特21ワイド」。21日前の予約が必要ですが、東京ー大阪は通常自由席で13,870円のところ、EX早特21ワイドならのぞみ指定席で12,370円。片道1,500円も安くなります。
2人以上なら「EXこだまファミリー早特」がおすすめ。こちらは3日前まで予約できます。2〜6名の予約が可能で、子ども用の設定もあります。こだまなので乗車時間は長くなりますが、新大阪ー東京で10,080円。後述する「ぷらっとこだま」なみの価格になります。
エクスプレス予約は年会費1,100円や、対象クレジット契約が必要です。スマートEXよりお得な会員価格が年中適用される点がメリットと言えます。新幹線の利用頻度が高い場合は、検討価値があるでしょう。
株主優待割引券
JR各社の株主優待割引券を使って切符を安く購入できます。
例えばJR東日本の場合、割引券1枚使用で片道が40%割引になります。1枚につき1人1回使用可能。割引券を使う切符購入は券売機やえきねっとでも可能です。割引の適用は営業路線内のみ。JR他社と営業路線をまたぐ場合は別々に購入しなければならず、逆に高くなることもあります。
JR東日本の株主優待割引券は、1,000株までは100株につき1枚もらえます。2023年4月21日(金)現在、株価は7,675円なので、100株だと767,500円必要です。
利用者の多いJR東海は、割引率が低く株価も高いです。JR各社によって株価も割引率も異なりますので、利用する路線の優待内容を調べてみてください。
ぷらっとこだま
高速バスは嫌だけど、新幹線の長時間乗車なら……という方におすすめなのが、JR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」。繁忙期も利用可能で、新大阪から東京までの区間を格安で乗車することができます。
料金は新大阪ー東京間で通常期10,900円で、通常料金は自由席で13,870円ほどですから、その差2,970円。さらに1ドリンク引換券が付きますし、こだまはのぞみに比べて比較的空いているというメリットも。
ただし「ぷらっとこだま」には注意点があります。
・乗車時間が長く東京―新大阪間は約4時間(のぞみは約2時間半)
・指定の新幹線以外は乗れず、遅れても払い戻しができない
・乗車日や指定座席の変更はできない
・通常のJR券のように東京都区内や大阪市内区間などの移動はできず、額面の駅までしか乗れない
乗り遅れて全額無駄になる事態は避けたいですね。学生など、時間通りに動ける方には合っていますが、多忙な方や子連れ旅には少々リスクありでしょう。