はじめに

PayPay・楽天・ドコモ・au・イオン 5大経済圏の概要

PayPay・楽天・ドコモ・au・イオンの5大経済圏を図で簡単にまとめてみました。

店舗・ネットでの支払い方法と還元率の目安、その他の主なサービスで得られる還元を紹介します。
なお、還元率は所定の条件をすべて満たした場合の最大値(2023年4月16日調査時点)。その他キャンペーンや制度の変更などによって還元率が増減する場合がある点はご了承ください。

●PayPay経済圏

PayPay経済圏は、ソフトバンクグループの経済圏です。PayPayといえば、スマホ決済でおなじみのアプリですね。登録ユーザー数も5500万人を突破(2023年2月時点)、加盟店は374万カ所(2022年6月末時点)にのぼります。

PayPay経済圏では、「PayPayポイント」が貯まります。
PayPayの基本還元率は0.5%ですが、PayPayあと払いの利用で翌月+0.5%、月30回300円以上・10万円以上利用で翌月+0.5%にできるため、最大で1.5%還元にできます。加えて、Yahoo!ショッピングではPayPayの支払いを「PayPay残高」(チャージしたお金)で行うことで最大5.5%、「PayPayあと払い」や「PayPayカード」を利用して支払うことで最大5%の還元を常時受けることができます。Yahoo!プレミアム会員やソフトバンク・ワイモバイルのユーザーならさらに2%還元が受けられます。

PayPayカードゴールドを利用すると、ソフトバンクのスマホや光回線代の支払いで10%還元も得られます。ソフトバンク・ヤフー関連のサービスをたくさん利用している方が有利な経済圏です。

●楽天経済圏

楽天経済圏は、楽天グループの経済圏です。楽天経済圏を使うことで、「楽天ポイント」が貯められます。楽天ペイは約500万カ所で利用可能(2022年6月時点)です。

楽天経済圏の決済方法には、楽天ペイ・楽天カード・楽天Edyなどがありますが、おすすめは楽天ペイ。楽天カードでチャージした「楽天キャッシュ」を使って楽天ペイで支払うことで、最大1.5%のポイント還元が得られます。そのうえ、楽天ポイントカードの対象店舗ならば楽天ポイントカードを提示することでさらに1%のポイントがもらえます。

また楽天経済圏を使う際はSPU(スーパーポイントアッププログラム)がお得です。SPUの対象サービスを利用して条件を達成すると、楽天のショッピングサイト「楽天市場」での買い物で得られるポイントが最大16倍(16%)に増えます。SPUの条件はときどき変更されますが、複数のサービスを楽天経済圏で利用するなどして、なるべく条件を満たしたうえで楽天市場を利用すれば、ポイントがどんどん貯まります。

●ドコモ経済圏

ドコモ経済圏を利用することで、「dポイント」が効率よく貯まります。d払いは約448万カ所で利用可能です(2022年12月末時点)。

d払いの基本の還元率は0.5%ですが、支払い方法をdカードに設定すると還元率が+0.5%。また、ドコモユーザーであれば「ステップボーナス」によって、毎月のd払いの決済回数(200円以上)に応じて、最大1.5%のポイント還元が得られます。なお「ギガホ」「ahamo大盛り」を契約していればこれに加えてさらに0.5%のポイント還元がありますが、2023年6月9日分をもってこの特典は終了します。

ドコモユーザーでなくても利用できますが、やはりお得なのはドコモユーザーです。PayPay経済圏同様、dカードゴールドを利用してドコモの利用料金や光回線の代金を支払うと、10%のポイント還元が得られます。

●au経済圏

au経済圏では、Pontaポイントが貯まります。au PAYは約565万カ所で利用できます(2023年2月末時点)。

au PAYの基本の還元率は0.5%ですが、au PAYゴールドカードを利用してチャージした場合には+1%の還元が得られます。また、毎月5のつく日と8日は「たぬきの吉日」といって、auユーザーなら+4.5%、UQモバイルユーザーなら+2.5%の還元があります。すべて活用すれば6%(4%)。エントリーして条件を満たすと、一度に多くのポイント還元が得られます。

また、ネットでの買い物でau PAYカード・au PAYゴールドカードを利用することで「買い得メンバーズ」では、店舗やカードの利用、電子書籍やふるさと納税など最大9%の還元が得られます。

PayPay経済圏、ドコモ経済圏と同じく、au経済圏もauユーザーでなくても利用可能ですが、au関連サービスのユーザーへの特典が多いですね。3%の還元が得られる「三太郎の日」もauスマートパスプレミアム会員限定です。

●イオン経済圏

イオン経済圏は、イオン系のスーパーを中心とした経済圏です。イオン銀行が発行するイオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカードとクレジットカードと電子マネーWAONの3つの機能が1つになったカードです。イオンはもちろん、まいばすけっと、マックスバリュ、ピーコック、ダイエーといったイオン系列のスーパーで特典が得られます。また、スマホ決済アプリとしてiAEON(AEON Pay)があります。基本還元率はありませんが、イオンカードセレクトなどのイオンカードを登録することで決済に使えます。iAEONではお気に入り店舗登録で、お得な情報やクーポンをゲットすることもできますので、イオンユーザーは必携のアプリです。

イオンカードセレクトは基本の還元率が0.5%ですが、イオングループの店舗で利用することで還元率が0.5%アップします。また、お客さまわくわくデー・ありが10デーといった特定の日に利用することでポイント還元が大きくなります。CMなどでも見かける「お客さま感謝デー」は買い物が5%オフになるので、生活費の削減の味方になります。

さらに、株主優待でもらえるオーナーズカードを買い物のときに提示すると、買い物額の3%~7%がキャッシュバックされます。また、イオン銀行で住宅ローンなどの対象ローンの借り入れをしている人が利用できる「イオンセレクトクラブ」も2023年3月に拡充。以前は5年間限定だった「買い物代金5%オフ」の特典が住宅ローン完済まで得られるようになっています。

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