はじめに
経済圏をまとめることで、効率よく節約・貯蓄できる
経済圏内の複数のサービスをまとめることで、節約や貯蓄の効率がアップするサービスもあります。
前ページでも触れてきたとおり、PayPay・ドコモ・auの各経済圏には、通信費や電気代を各経済圏のクレジットカードで支払うことでポイント還元が得られるサービスがあります。特にゴールドカードは年会費が有料(3社とも1万1000円(税込))ながら、スマホ代・携帯代を支払うことで毎月10%・11%もの還元が受けられるものもあります。スマホ代の金額にもよりますが、十分に年会費の元が取れるでしょう。
また、お得な金利で預金できるサービスもあります。
たとえば楽天証券と楽天銀行の口座を連携する「マネーブリッジ」を利用すると、楽天銀行の普通預金金利が年0.02%から最大年0.1%と、5倍にアップします(預金300万円超の部分は年0.04%)。
また、イオン銀行の「イオン銀行Myステージ」は、イオン銀行で対象となる取引をすることで貯まる「イオン銀行スコア」に応じて特典を受けられるサービス。もっとも上の「プラチナステージ」であれば、イオン銀行の預金金利が年0.1%に上昇します。
さらに、auじぶん銀行の「auまとめて金利優遇」では、au PAY、au PAY カード、auカブコム証券をそれぞれ指定の方法でauじぶん銀行と連携することで、auじぶん銀行の金利が最大年0.2%に上昇します。
さらに、クレジットカードで投資信託の積立ができるサービスも。楽天証券の投資信託積立サービス「楽天カードクレジット決済」では、毎月の投資信託購入額の一部をポイント還元してもらえます。
2023年4月13日に楽天カード決済のポイント還元率の引き上げが発表され、2023年6月積立分からは
・楽天カード 0.2%→0.5%
・楽天ゴールドカード 0.2%→0.75%
・楽天プレミアムカード 0.2%→1.0%
となるとのこと。投資でお金を増やしながら、ポイントももらえます。
ポイントのための買い物には要注意
ただし、経済圏を利用する際に注意したいのは、ポイントを貯めるために買い物をしがちということ。ポイントが普段の2倍、5倍、10倍つくといって、不要なものを買った経験はありませんか? また、「あと◯円買ったら来月のポイント還元率が上がる」からと、月末に買い物をしたことはありませんか?これでは、せっかくのお得も「無駄遣い」になってしまいます。
あくまで普段と同じ買い物をその経済圏で済ませ、公共料金や毎月支払う費用を同じ経済圏にまとめるだけ…という具合に、無理のない形で経済圏を利用する仕組みを作り、ポイントを効率よく貯めていきましょう。