はじめに
分散投資の手法
実際に分散投資のやり方としては、以下のような手法があります。
(1)業界別投資
異なる業界に属する企業の株式に投資することで、特定の業界の影響を受けにくくなります。例えば、金融業界、テクノロジー業界、消費財業界、医療業界など、さまざまな業界から銘柄を選んで投資しましょう。
(2)地域別投資
国内外の異なる地域に拠点を持つ企業に投資することで、地域特有のリスクを分散させます。
(3)市場資本規模別投資
大型株、中型株、小型株など、市場資本規模が異なる企業に投資することで、市場環境に応じたリスク分散が可能です。
(4)投資スタイル別
成長株、配当株、バリュー株など、投資スタイルが異なる企業に投資することで、投資戦略の多様化が図られます。
分散投資の注意点
ただし、分散投資をするということは、何銘柄も保有する資金が必要という面があります。日本株は100株単位が買うときの基本の単位(1単元)となっていますが、いまは証券会社によっては1株単位で取引できるサービスを提供しているところも多いので活用してみてください。
また、簡単に分散投資する方法として、投資初心者には、インデックスファンドやETF(上場投資信託)の活用もおすすめです。これらの商品は、特定の市場指数に連動したパフォーマンスを追求するため、分散投資が容易になります。手数料が低いことも魅力の一つです。また全世界型や、アメリカやインドなど各国に投資できるETFや投資信託、セクター別のETFなども活用すると分散投資がしやすいのではないでしょうか。
投資を始めたら、定期的にポートフォリオの見直しを行いましょう。市場環境の変化や自身のライフステージに応じて、投資戦略を調整することが重要です。
また、リバランスを行い、ポートフォリオのバランスを維持することも大切です。その際にも分散投資の考え方は役に立つと考えます。
分散投資により、投資初心者も安定した収益を目指すことができます。ポートフォリオの構築や適切なリスク管理を行い、長期的な視点で投資を行うことで、お金の安心を図りたいという欲求が芽生えるでしょう。
投資は人生において大きなインパクトを与える可能性がありますので、ぜひ挑戦してみましょう。
余談ですが、分散投資のなかでもう一つ、時間分散というのがあります。積み立て投資は時間分散を使ういい例ですが、時間分散を活用すればより安定した投資につながると考えます。これについては次回お伝えしますので、気になる方はぜひチェックしてください!