はじめに

ここからは、気になる疑問をQ&A形式で解説していきます。

Q1:まだNISAを始めていません。新NISAを待ってから始めた方がいいですか?

A1:新NISAとは別の投資枠で投資ができます。非課税で投資できる金額を増やせる上、複利効果を活かすならば2023年からでも現行NISAを始めましょう。

2023年から現行のNISAを始めたほうがいい理由は、3つあります。

●理由1:非課税投資金額を増やせる
たとえば、2023年につみたてNISAで投資した40万円は、2042年まで統合NISAの1800万円とは別に保有できます。

●理由2:複利効果が活かせる
複利効果とは、運用で得た利益を再び投資することで、利益が次の新たな利益を生み出す効果のことです。複利効果は、時間をかけるほどお金が増えるスピードが増していきます。「2023年は投資せずに2024年から」としてしまうと、せっかくの複利効果を活かす期間が1年短くなってしまいます。人間誰しも、命に限りがあります。人が持っている持ち時間は限定されているのに、1年待つのはもったいないですよね。

●理由3:ドルコスト平均法の効果が得られる
ドルコスト平均法とは、値動きのある金融商品を毎月一定額ずつ購入する投資の手法。ドルコスト平均法の場合、金融商品の価格が安いときにはたくさん買い、高いときには少ししか買わなくなります。これによって、平均購入単価が自然と下がるため、その後少しの値上がりでも利益を出しやすくなります。ドルコスト平均法の期間が長いほど、購入価格は平準化されます。

2024年以降の統合NISAのつみたて投資枠では、現行のつみたてNISAと同じ投資信託を購入できます。2024年以降もドルコスト平均法を生かし、非課税メリットを受けながら堅実に増やせる可能性が高いでしょう。

Q2:非課税投資金額を多くしたいので、一般NISAを始めれば良いですか?

A2:現行NISAを利用したことがない初心者であれば、つみたてNISA一択です。

つみたてNISAの非課税投資金額は年40万円、一般NISAは年120万円です。「非課税投資金額を多くする」という観点で言えば、一般NISAにはなりますが、これまでNISAを利用したいことがない初心者が一般NISAを利用するのはおすすめできません。「NISAが何やらお得な制度である」と認識を持ちながら、利用してこなかったのは、投資でお金を失うのが怖いのが一番の理由でしょう。

投資にはリスクがつきものなので、お金を失うリスクはゼロにはできません。しかし、お金を失う、いわゆる元本割れのリスクを減らすことができます。その一つが、「時間分散」です。

一般NISAの非課税保有期間は5年間、つみたてNISAは20年間です。「5年」という期間は20年と比べると元本割れのリスクは高いです。NISAの投資で損をすることになったら、NISAのメリットである「非課税」を生かせません。

下の図は複数資産に分散して100万円分を積立投資したとき、保有期間5年間と保有期間20年間で、収益率がどう変わるかを示しています。

5年間の場合では、元本割れになっているケースがありますが、20年間の場合はマイナスがなくなり、年率2~8%の収益を得られています。つまり、長期・積立投資には値下がりのリスクを抑える効果がある、ということです。

つみたてNISAならば、非課税で20年保有できる上、投資商品も「長期」「積立」投資に適した商品からしか選べないので、そういった仕組みも初心者におすすめできるポイントです。

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