はじめに

3. すでに持っている「自分の資産」を増やす

「自分の資産」を、そのまま眠らせている人も、意外と多いのでは? 資産をすべて銀行の普通預金に置いているままでは、今は超低金利でほとんど増えないので、もったいないことです。今月と来月の生活費(クレジットカードの支払い含め)として、手取り月収の2か月分程度は普通預金に置いておくとしても、それ以外は少しでも増やす方法を検討したいところです。

安定的にいくなら、ネット銀行の定期預金が選択肢です。そろそろボーナスシーズンで金利アップキャンペーンがあるネット銀行もあります。また、筆者もよく利用していますが、個人向け国債(変動10年)も、金利が高めで、今後金利があがればそれに応じて上がっていってくれるのでよい選択肢です。投資にも少しずつチャレンジするのも手です。初めての方は、超少額から投資を始めて慣れていくために、例えば、「つみたてNISA」で、月5000円や月1万円など積み立てで投資信託を買っていくのはいかがでしょうか。世界中の株式に投資するような「全世界」「インデックス」といった名前のついた投資信託を選べば、世界中の株に幅広く投資することができます。数カ月続けてみれば、投資信託の積み立てがどんなものか、わかってくると思います。

2024年からは新NISAがスタートするので、「つみたて投資枠」を使って投資信託の積立額をもう少し増やして、自分の資産アップを目指すのもよいでしょう。ただし、リスクがあるので、一時的に元本割れの可能性もあります。途中でやめずに、5年、10年と長く続けていくことで、長期でじっくりと増やすことを目指したいですね。

もし300万円や500万円などのまとまったお金がある場合は、いざというときの生活防衛資金として、手取り月収の半年~1年分くらいは、銀行の定期預金などに入れてとっておきましょう。それ以外のお金について、数万円ずつなど、時間をかけてNISAで投資信託を買っていくのも一案です。


今回お伝えした、「お金を増やす」ための3つの方法は、どちらも聞いたことがあるような、当たり前の話だと感じるかもしれません、しかし、3つともすべて実践できている人は、そう多くはありません。ぜひ3つとも、トライしてみていただけたらと思います。

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