はじめに
OTC医薬品のパイオニア企業は?
同じく#シン・インバウンド期待で外せないのは、OTC医薬品の目薬で世界一を誇るロート製薬(4527)です。
2023年5月12日(金)に発表された2023年3月期決算は、①売上高238,664(百万円)、②前年同期比+19.5%、③営業利益33,959(百万円)、④前年同期比+17%で、これは過去最高売上、最高益となります。
画像:ロート製薬「2023年3月期 決算短信[日本基準](連結)」より引用
さらに今期2024年3月期の予想は、⑤売上高259,000(百万円)、⑥営業利益35,000(百万円)とさらに過去最高益を更新予想です。
画像:ロート製薬「2023年3月期 決算短信[日本基準](連結)」より引用
ロート製薬といえば目薬が頭に浮かびますが、実際にはスキンケア用品が66%を占めていますので、#シン・インバウンドよりもお先に、eコマースや、国内でのリオープン需要でスキンケア商品が業績を牽引したようです。決算説明資料によると、スキンケアラインのメラノCCシリーズの伸びが大きく、ドラッグストアでもっとも売れている化粧水とのこと。
2社とも、外国人客がコロナ前以上に増えるとされる今期、さらに来期の業績の伸びは期待できそうですが、#シン・インバウンドでのインパクトは、時価総額が約400億円と小さく(※)、“ロイヒ”シリーズの売上寄与率が高いニチバンのほうが大きそうです。
※ロート製薬の時価総額は約7,800億円
2023年に入っての株価の動きは、業績の回復が早いロート製薬のほうはかなり上昇しています。まだ、業績に織り込まれていないニチバンは低迷中といった印象です。
画像:TradingViewより
#シン・インバウンドの影響が2社の株価にどう出てくるか、動向を見守りたいと思います。
※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。