はじめに

ETFと投資信託との比較

全世界型ETF以外にも、投資信託も投資初心者にとって手軽な投資方法の一つです。投資信託は、プロのファンドマネージャーが運用するもので、多種多様なテーマや地域のものがあります。

ETFと投資信託の最大の違いは、「リアルタイムで取引が可能か否か」です。ETFは株式のようにリアルタイムで売買が可能ですが、投資信託は基本的には日次での取引となります。これにより、ETFはよりタイムリーな投資判断が可能であるといえます。また経費率も総じてETFの方が低くなっています。

コスト面やリアルタイムでの取引可能かを重視するならETFが有利ですが、投資信託には投資初心者に優しいといえるメリットがあります。

まずETFは基本的に1株単位での取引であるのに対し、投資信託は多くの証券会社で100円から投資できます。加えて投資信託は、毎月決まった日に決まった金額を自動で積み立てできたり、分配金を自動的に再投資することができるため、仕組みづくりをしてしまえば自動的に少額で積み立て投資ができるのは大きなメリットです。

手軽に多様性を保つことができ、初心者にとって適した選択肢の一つあるオルカン。では実際に、初心者はどのように投資を始めるべきでなのでしょうか?

(1)投資目標とリスク許容度を理解する
自分自身が何を目指し、どの程度のリスクを取れるのか理解することが重要です。

(2)適切な投資口座を選ぶ
一般的には、個人向けの証券口座(ネット証券など)が使われます。また、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制優遇措置を利用することも考慮に入れてください。税制優遇措置を利用すると、より利益につながります。

(3)全世界型ETFや投資信託の選択
前述のポイント(AUM、追跡誤差、経費率、配当再投資の扱い)を基に、商品を選んでいきます。日本の証券会社が扱っている全世界型ETFや投資信託のラインアップから、自分の投資目標やリスク許容度に合ったものを選びましょう。インターネットで検索したり比較するのもいいと思います。

(4)定期的な投資
時間を分散して、定期的に投資する方法も検討してみてください。定期的に一定額を投資する、いわゆるドルコスト平均法は、市場の上下に左右されず、長期的な投資を行うための有効な手法です。市場のタイミングに振り回されることなく、堅実に資産を増やしていくことが可能です。

(5)投資の見直し
投資は一度行ったらそれで終わり、というものではありません。市場状況や自身のライフステージの変化に応じて、投資商品や投資額を見直すことが大切です。


オルカンは、投資初心者でも手軽にグローバルな分散投資ができ、自身の投資ポートフォリオの多様性を保つ手段として有効です。長期投資と言うことを考えるのであれば、日本の経済の成長だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアといった世界全体の成長の恩恵を受けられるような投資のポートフォリオを組んだ方が、リスクの面でも優位性があるといえるのではないでしょうか。

投資は必ずリスクを伴います。リスク管理を徹底し、自身の投資目標とリスク許容度を踏まえた投資を行うことが成功の鍵となります。

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