はじめに
クレジットカード会社からのDMを開封してみると、保険が無料で入れる案内が入っていたことはありませんか？ 無料なら加入したほうがお得なのか、無料だと何か落とし穴があるのか、詳しく解説します。
フリーケア・プログラムとは？
クレジットカード会社から定期的に送られてくる無料で加入できる保険の案内。多くの人がクレジットカードを保有している最近では、一度は目にしたことがある案内です。無料で入れるなんてなんだか怪しいと思われるかもしれませんが、きちんとした仕組みで運営されている保険です。
「フリーケア・プログラム」と呼ばれる仕組みで、チューリッヒ保険会社が引受保険会社となり、提携企業と連携し、提携企業の会員へ個人向け商品を案内するというビジネスモデルです。提携企業の幅は広く、主にはクレジットカード会社や銀行、他にもインターネットサービスプロバイダ―、ポイントカード発行企業など多岐に渡ります。よくわからない企業からDMが送られ、不思議に思うひともいるかもしれませんが、買物の際作ったポイントカードやアプリに住所氏名が登録されていれば、送られてきても不思議ではありません。
約束もしていないのに、チューリッヒ保険に個人情報が流れてしまっているのかというとそうではなく、提携企業が会員へDMをだし、案内された保険商品に加入して初めてチューリッヒ保険に個人情報が流れる仕組みです。
保険に無料で加入できるのはなぜ？
一般的に民間の保険は、契約者が保険会社に申込みをし、委託された代理店または保険会社が申込を承諾し、契約者が保険料を払うことで契約が成立します。代理店や保険会社が商品に付帯されている割引以外の割引をすることは禁じられていますから、無料にすることなどは、普通の契約では考えられません。
「フリーケア・プログラム」の契約者は個人ではなく、提携企業であるカード会社や金融機関になります。提携企業が団体契約の契約者となり、加入するひとは契約者ではなく団体加入者となっています。提携企業が提携企業のお客様である会員に対してサービスの一環として保険料を負担するために無料となっています。