はじめに
収支のバランスが合っていれば、残す資産のコントロールができる
『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著)という本も、自分のためにお金を使って資産ゼロで死ぬという内容です。お金を残すよりも思い出を残すことが重要であると解いた本です。では、どうすればいいのでしょうか。
先程、「徐々に減らしていく」「一定のお金をプールしておく」と書きましたが、どのくらい減らすのか?一定のお金ってどのくらいか? これは、なかなかわからないですよね。
たとえば、生活費で足りない分を老後資金から取り崩す方法だとすると、いつまで生きるのかわからないと、老後資金を減らすことが不安になります。しかし、終身で受け取れる年金と支出が同じにできれば、これが可能になります。年金などの収入と生活費の支出が合っていれば、介護が必要になったときや、ドラブルがあり必要になったときのためのお金があれば、対応できるようになります。
老後の生活費の収支を合わせるために、収入をアップさせる必要があります。その方法として、年金の繰下げ受給があります。繰下げ受給をすると受取額がアップして、収支のバランスをとることがよりしやすくなります。
残った資産をどうするのかも決めておく
相続人が不在で、650億円が国庫に入っていくのは、なんとももったいない気がします。望んで国庫に入れたいと思う人は少ないのではないでしょうか?本当は、自分のお金は、自分で好きに使いたかったはずです。ところが、実際にお金を使うのは、意外と難しいのです。ついもったいない気がしまいます。老後生活が不安だから、お金を持っていると安心というのもありますね。歳をとるとさらにお金の使うことが大変になります。
ですので、残ったお金の使い道も、できれば自分で決めておきたいですね。死んだ後、遺産をどうするのかを伝える方法としては、遺言書を作成しておくとか、信託を利用するなどがあります。法定相続人がいない場合は、遺産を渡したい人を指定できますし、自分の希望するところに寄附もできます。早いうちにどうするのかをしっかりと決めておく必要があります。時期としては60代から70歳に準備をしておくのはいかがでしょうか。
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