はじめに

夫76歳時点で資産は4億に迫る勢い

この家計収支を前提とすると、資産の推移は【グラフ2】のようになります。

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棒グラフは資産を示しており、青が預貯金、緑が投資資産です。また、紫色が不動産(マイホーム)を、茶色が住宅ローンおよび投資用マンションのローン残高(負債)を示しており、赤の折れ線グラフが純資産(=資産合計-負債合計)となっています。

家計収支としては後半赤字になっていくとご説明しましたが、投資資産に対して年率4%の利回りで資産運用を継続できると、純資産は増加基調が継続し、夫が76歳時点では約3億7,000万円程度になると見込まれます。

ご相談者さまが55歳で完全リタイアしても、場合によってはさらにリタイア時期を早めたとしても、まったく問題ないように思われます。

投資資産をさらに増やすとますます余裕?

すでにご説明したシミュレーションでも、資産的にまったく困る可能性はなさそうですが、さらに改善してみたいと思います。それは、現在貯蓄が8,300万円ということですので、この中から毎年1,000万円ずつ6年間にわたり投資にまわしていってみます。

このような前提で再びシミュレーションを行うと、家計収支は変わりませんが、資産残高の推移は【グラフ3】のようになります。

最初のシミュレーションでは貯蓄残高を一定に維持していましたが、今回は6年間にわたり毎年1,000万円ずつ投資に振り替えていきますので、貯蓄残高は2,300万円程度まで低下し、その水準を維持していくことになります。

その代わり、投資にまわしたお金は4%の利回りで増えていきますので、結果的に夫76歳時点では純資産額が4億8,740万円と、1億円以上改善することが見込まれるのです。

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