はじめに

投資はインデックスファンドで“ほったらかしが”有効

ここで投資の利回り4%というのは現実的なのか?という疑問がわくかもしれません。現在は投資信託以外にも、株式やFXなどに投資されていて、マーケットを随時チェックしながら投資されているのではないかと思います。

筆者のおすすめは、つみたてNISA対象商品にあるような、幅広い世界の株式を対象とし、できるだけ低コストのインデックスファンド1本に投資していくことです。実際の投資信託にもよりますが、1本のインデックスファンドで1,300~9,500銘柄といった幅広い株式に投資することができますので、マーケットのチェックは不要です。

とにかく長期でしっかり保有していくことが大切です。投資のリターンを生み出すのは、売買タイミングを図ることではなく、投資先の企業がビジネスを行い、利益を生み出すことです。低コストで幅広く分散して投資していけば、長期的なリターンとして4~5%程度は十分現実的だと考えています。

なお、2024年からはNISAが大幅にリニューアルされ、お一人あたり1,800万円まで非課税で無期限に投資が可能です。最大限活用されるとよいでしょう。

今回のポイントは3点

以上、ポイントをまとめますと以下のようになります。

◆お子様の教育をすべて私立とし、ご相談者さまが希望される55歳で引退をしたとしても、お金の面で困ることはないと思われます。
◆金融資産全体のリターンを高めるためには、貯蓄を減らし、投資資産の割合を引き上げていくことが大切です。
◆ただし、投資については、個別株式やFXなどはリスクが高く、手間もかかるため、幅広い世界の株式に投資できる低コストのインデックスファンドがおすすめです。2024年から始まるNISAも最大限利用するとよいでしょう。

ご参考としていただけましたら幸いです。

連載「みんなの家計相談」でお悩み募集中!読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答えます。相談はこちらから。

この記事の感想を教えてください。