はじめに
まず、各種ローンの仕分けをする
相談者様の支出の内訳、借り入れの内訳を拝見しました。決して収入は少なくはありませんが、返済に苦労している様子が伺えました。そこで取り組んで欲しいのが、各種ローンの仕分けをすることです。
具体的には、下記のように取り組んでみてはいかがでしょうか?
(1)住宅ローンは残り100万円なので、このまま返済するor繰上返済を検討する
(2)教育ローンの残り300万円は、成人している子どもに返済を手伝ってもらえないか相談する
(3)共済貸付の残り150万円は低金利なので、このまま返済する
(4)カードローンの借入残高500万円は、毎月の返済額が減額できないかを考える
などです。
上記の(2)は、同居しているお子さん、別居しているお子さんともに、現状について説明し、家計にお金を入れてもらえないか相談してください(ただし、奨学金を返済している場合は、無理強いしないでください)。その金額がたとえ5,000円、1万円であっても、家計としては助かりますよね。
カードローンは低金利の金融会社で借り換えを
もっとも気になったのが、(4)のカードローンです。カードローンの借入先が複数あり、それぞれの会社に返済しなければならないため、毎月の返済額は多くなりがちです。
カードローンの3社の借り入れは、できるだけ低金利の金融会社のローンへの借り換えをおすすめします。
低金利で借り換えができるのは銀行ですが、それ以外の金融会社でもある程度まとまった金額を借り入れた場合の金利は低くなりますので、確認してみてください。
たとえば1社にローンをまとめた場合のシミュレーションの結果は以下のようになります。
◆金利4.0%、返済期間10年の場合、毎月の返済額は50,622円
◆金利10.0%、返済期間10年の場合、毎月の返済額は66,075円
相談者様が利用しているカードローンの現在の金利や条件等は分かりませんが、金利4.0%なら、毎月3万円弱の支出を抑えることが可能になります。金利10.0%の場合でも、毎月1万4,000円程度の支出を抑えることができますので、借り換えを検討する価値はあるのではないでしょうか。
カードローンの借り換えの注意点としては、カードローンから返済専用のローンに組み替えた場合、多くの会社で、新たな借り入れができなくなるということです。そのためには返済計画に無理がないかをシミュレーションし、借り換えることが大切です。
また、返済期間や金利は審査によって変わってきますので、現状ではどのように借り換えできるのかを知ることから始めてください。