はじめに

ふるさと納税は年末にしない方がいい5つの理由

ふるさと納税は、年末にしている方が多いのではないでしょうか。ここまでお読みになって2023年のふるさと納税は「9月末まで」にやったとしても、2024年以降はまた年末にやればいいやと考えるかもしれません。しかし、ふるさと納税は年末に「駆け込み」でやるべきではありません。その理由は、次のとおりです。

●ふるさと納税を年末にしない方がいい理由(1):ふるさと納税ポータルサイトにつながらない

年末は、ふるさと納税をしようという人が多いので、ふるさと納税のポータルサイトにアクセスが集中します。それによってサイトがつながりにくい・つながらないとなっても、ふるさと納税は待ってくれません。仮に手続きが翌年にずれると、その年分のふるさと納税はできなくなります。

●ふるさと納税を年末にしない方がいい理由(2):すぐにワンストップ特例の手続きをしなければならない

ワンストップ特例は、確定申告をしなくても寄附金控除が受けられる制度です。寄附先の自治体が1年間で5自治体以内・確定申告をしないなどの条件を満たせば利用できます。

ワンストップ特例をしたあと、控除を受けるには「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」「マイナンバーカード(または個人番号と身分証)のコピー」を寄附先の自治体に提出する必要があります。この期限が翌年の1月10日(必着)なので、年末ギリギリでふるさと納税をしたら、すぐに申請書を提出しなければなりません。

これを過ぎたら、確定申告をしないと控除が受けられなくなります。もちろん、確定申告をすれば控除は受けられるのですが、ちょっと手間ですよね。

●ふるさと納税を年末にしない方がいい理由(3):返礼品の「数量限定」や「締め切り」などに間に合わない

ふるさと納税の返礼品には限りがあります。中には人気で早く品切れになってしまうものも。自治体によっては、毎年の数量を定めているところもありますので、今年度の返礼品が終了したら来年度まで待たなければいけない場合もあります。せっかく欲しい返礼品があっても、年末にふるさと納税したのでは間に合わなくなってしまうでしょう。

●ふるさと納税を年末にしない方がいい理由(4):たくさんの返礼品が一度に届いてしまう

年末に一度に何件もふるさと納税をすると、たくさんの返礼品が一度に届いてしまいます。すると、「食料品がたくさん届いて食べきれず食品ロスになってしまう」「置き場所に困る」となりかねません。せっかくの返礼品も、ダメにしてしまうようでは意味がありません。

●ふるさと納税を年末にしない方がいい理由(5):返礼品に妥協しやすい

年末になってふるさと納税しなければという気持ちが先走りしてしまうと「そんなに欲しいくはないけど、これでもいいか」と返礼品選びに妥協してしまいがちです。これでは、ふるさと納税の魅力も半減してしまいます。

ポイント還元キャンペーンを利用すればよりお得

このように考えると、ふるさと納税の「駆け込み」は決して得策ではありません。早いうちからふるさと納税をしておけば、返礼品もじっくり選べますし、品切れになる前に返礼品を申し込めるでしょう。計画的に返礼品の消費もできます。年始に慌てて手続きをする必要もありません。

また、ふるさと納税ポータルサイトでは期間限定でポイント還元キャンペーンを行っている場合も。普段からチェックしておいて、タイミングよく手続きすればよりお得です。

2023年はふるさと納税の改正の影響があるので、9月末までに取り組むべきですが、2024年以降も、年末に駆け込みでふるさと納税をするのではなく、余裕を持って早めに取り組むことをおすすめします。

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