はじめに
稼ぐ・増やす・守るのバランスを保つ方法
このように、何か一つに偏りすぎているとリスクもあり非常に不安定です。稼ぐ・増やす・守るの3つすべてを常に意識し、どんな状況でも対応できるようにバランスをとって生活することが大切です。
では何をすればいいのか、それぞれ見ていきましょう。
稼ぐために意識をするべきこと
定年の延長や撤廃、副業や兼業が当たり前になってきています。転職により、定年までずっと同じ仕事をしているとも限りません。時代の変化と共に、必要とされることも変わってきています。もちろん、現在の就業先でキャリアアップを目指し、収入を増やす方法もあるでしょう。
いずれのケースでも大切なことは、変化に対応できるように自己投資を行い、日々研鑽、スキルアップに励むこと。特に若いうちは自分自身への投資を積極的に行っていきましょう。
一つの会社にとらわれず、収入の柱をいくつか持っておくことが理想です。また人生100年時代、定年後も働き続けることを視野に入れ行動していきたいところです。配偶者が専業主婦・主夫の場合は、少しパートに出るだけでも家計の将来は全然違ったものになるかもしれませんよ。
増やすために意識をするべきこと
投資だけに頼るのは、リスクが高いと述べました。とはいえ、今は低金利時代。運用しなくても、金利で預貯金が増えていく時代ではありません。またインフレにより物価は上がり、現金の実質的な価値は目減りしていく一方です。リスク分散をしつつ資産運用をすることはもはや必須とも言えます。
運用で儲けることを考えるのではなく、資産を守るために資産運用を取り入れていきましょう。そのために、国が用意した税金優遇の制度のNISAやiDeCoを活用したいですね。
また、日々の支出で得られるポイントも有効に活用しましょう。買い物だけではなく、投資にも使えるもポイントもあるので、自身の生活・目的に合ったものを選んでください。
守るために意識をするべきこと
過度な節約は幸福度を著しく下げる可能性もありますが、固定費の見直しはとても大切です。携帯代や保険料など、減らしても苦ではない支出があるはずです。また、意外と家計を圧迫している可能性のある固定費がサブスクリプション。動画アプリや雑誌など、知らぬ間に支出が膨れ上がっていることもしばしば。
固定費を一度書き出して、削れる項目がないかどうかをチェックしてみましょう。また、対象となる控除を活用して節税することも、継続性があって効果が大きいです。
一方で、減らすと苦しい支出は食費や教育費です。過度の節約は心身ともに悪影響を及ぼします。教育費に関しては子どもに対する投資とも言えるので、どちらかというと積極的に使っていきたいところです。
支出に優先順位をつけて、何を守るべきか、しっかり見極めましょう。