はじめに
9月中に急ぐ場合、どんなものを選ぶ?
9月末まで、あと少しです。「今年分のふるさと納税を、急いで9月中にしなくては!」と、思った方もいるでしょう。
ところが、計画なく寄付をするのは要注意です。「要冷凍」の返礼品を大量に選んで冷凍庫に入りきらなかったり、フルーツばかり選んで、同じ時期に多種多様なフルーツが大量に届いて、嬉しいけど困ったり…となりかねません。万一無駄にしてしまったら、大変もったいないことです。
対策として、以下のような方法が考えられます。
●食品なら、常温保存可のものを選ぶ
要冷蔵や要冷凍のものは避けて、常温で日持ちがする食品を選ぶのも手です。レトルトパウチのものや調味料、麺類、缶詰、ジャム、ドレッシング、はちみつ、お酒、ドリンクなどがあげられます。いざというときの防災食にもなるでしょう。
●到着月を選んで、時期をずらす
寄付の申し込みの際に、到着月を選べるケースがあります。その時期を分散させれば、冷凍品や冷蔵品でも、冷凍庫や冷蔵庫や冷凍庫のスペースが確保できるでしょう。
●お米なら「定期便」(6カ月連続、毎月配送等)を選ぶ
食べ盛りの子どもがたくさんいらっしゃるご家庭でない限り、20キロや30キロとお米がまとめて届くと保管場所が大変です。それなら「毎月5キロを、6カ月連続で配送」などといった定期便を選ぶのも手です。
●食品以外を選ぶ
食品以外では、家電や食器、化粧品、洗剤、シャンプー類、トイレットペーパー、タオル、寝具、キッチン用品などが人気です。普段使っているお気に入りだけでなく、ご当地モノを探してみるのも楽しいでしょう。
●旅行チケットやポイントを選ぶ
いつか旅行を考えている方なら、そのエリアで使える旅行チケットやポイントを入手しておくのもいいでしょう。自宅に届くまで時間がかかったり、有効期限が短かったりする場合がありますので、条件等をよく確認してから申し込みたいですね。
ただし、「9月中に全額寄付」は要注意!
10月から、寄付額が上がったり、返礼品の内容が減ったりする可能性があるからといって、今年分のふるさと納税を、すべて9月中にするというのは、少々危険です。
なぜなら、今後転職したり、仕事を辞めたりして年収が下がれば、自分がお得に利用できる「寄付上限額」も下がってしまうからです。
また、万一大きな病気やケガで医療費がかかり、医療費控除などをする場合も「上限額」が下がります。医療費控除によって所得税額が変われば、ふるさと納税による控除限度額も下がるからです。詳細の金額は、各種ふるさと納税ポータルサイトにあるシミュレーションで、ぜひチェックしてみてください。
人生、何があるかはわかりません。今年の年収見込みに対して、9月に全額をふるさと納税するのではなく、まずは4分の3くらいまでなどに留めておくといいと思います。残りは、10月~12月に、ゆっくり寄付をするのもいいですね。