はじめに
ついに上方修正を発表
8月9日(水)に発表された第2四半期決算はどうだったでしょう?
画像:ホットランド「2023年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」より引用
①売上高予想は18,440(百万円)、②前年比19.5%、③営業利益1,009百万円)、④前年比26.3%。引き続き好調が続いています。
ところが、翌日の株価は−6.6%と窓をあけて下落しました。おそらく第1四半期決算の進捗率が高かったことから、第2四半期のタイミングで上方修正すると期待した投資家が多かったのでしょう。通期予想に対する第2四半期営業利益の進捗率は67.2%なので、上方修正しないのが不思議な感じもします。
決算短信には、「外食産業におきましては、行動制限のない社会生活を取り戻し、店内飲食への抵抗感も減少し、客数も順調に回復しておりますが、仕入価格の高騰や人件費・光熱費等の上昇など、引き続き厳しい経営環境が続いております」とありますが、「昨今の円安や原材料価格の高騰、人件費・物流費・光熱費の上昇等を企業努力だけで吸収することが難しい状況となったことから、3月1日より商品価格の改定をいたしましたが、売上は継続して堅調に推移しております」ともあり、値上げによる顧客離れは起きていないようです。
よっぽど前年度の予想値より下振れ着地がトラウマなのか、上方修正には慎重な様子です。ところが約1ヵ月後の9月19日(火)、ついに上方修正を発表しました。
画像:ホットランド「通期連結業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ」より引用
当初の予想①1,500(百万円)から、②2,350(百万円)へ、③56.7%の大きな増額です。第2四半期でがっかりして売ってしまった投資家の悔しい顔が目に浮かびます。同時に増配を発表したこともあり、翌日の株価は7.6%上昇。その後も堅調で、年初来高値を更新中です。
画像:TradingViewより
先日、大阪に旅行した際、たこ焼き屋さんに行列する外国人旅行者を見かけました。冒頭で、たこ焼きは庶民の食べ物代表と言いましたが、銀だこの値段は定番8個入りで638円(税込・店内飲食)。いつの間にかちょっと躊躇する値段になっています。しかし、この円安局面であれば、外国人の方から見ると、それはお安く感じるでしょう。
このまま株価が上昇していくには、わたしたち日本人の賃金上昇が必須かもしれません。
※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。