はじめに
ようやく日本でも賃金や物価が上がり始めています。今後もインフレ傾向が続けば、50代であっても投資を始めてお金の目減りを防ぐ必要があるでしょう。今回は、50代から投資を始める時の心構えや準備についてお伝えします。
投資を始められない人の3つの特徴
私は日頃からファイナンシャル・プランナーとして個人、特に50代以上からの相談を多く受けています。なかでも、50代以上が投資から距離を置いている理由として実感することが2つあります。1つ目は「親から投資なんてやるものじゃない」とキツく言われたことを守り続けている、2つ目は、バブル崩壊時に大損をしたトラウマから投資を再開できない、です。
いずれにしてもここ10年間で投資をする環境は大きく変わってきています。前時代の考え方を改める必要があるのではないでしょうか。投資を始めたいけど始められない人の3大特徴を実際の相談現場からピックアップしてみました。
1. 調べすぎて動けない
インターネットやSNS、動画サイトは、投資に関する情報で溢れています。「証券会社はどこがいいのか?」「運用商品のオススメは?」と、いろいろな人がいろいろなことを言っているので、結局選べなくて止まってしまっている…という人は多くいらっしゃいます。
2. パソコン操作が苦手で設定が進まない
ネット証券で口座を開く時、あるいは口座開設後の積み立て設定でつまずいて先に進めていないケースです。パソコン操作だけでなく、スマホでは専用のアプリもあるのでどこからどうやって進めていけば良いのか分からないという声を耳にします。
3. 無料セミナーで保険を勧められた
地域新聞などで無料の投資セミナーの告知を見かけることはないでしょうか。「セミナー終了後の無料相談で保険商品を勧められて契約したけれど、本当によかったのか?自分は投資を始めたかったのだけど…」と参加した方からご相談をいただくこともあります。
これらと似たような状況に陥っているとしたら…前進するための方法についてお伝えします。