はじめに

ジュエリーより好調な事業は?

同社の決算説明資料によると、ジュエリー市場の売上高はコロナ禍水準を上回り、2008年以来14年ぶりに1兆円を回復しています。「3年間に及ぶ自粛生活から解き離れて、人々が街に出るようになり、商業施設のテナントの客数が増加、自ずと売上も増加」とあります。たしかに、外出しないとジュエリーをつける機会もなかったですが、出かけるようになると新しいジュエリーが欲しくなります。

画像:4℃ホールディングス「第74期(2024年2月期)第2四半期 決算説明資料」より引用

こういったジュエリー市場の回復が追い風となって、同社の業績を押し上げているかと思いきや、ジュエリー事業は、前期比マイナスです。婚姻数の減少による、ブライダル店舗の苦戦が足を引っ張っているようです。

画像:4℃ホールディングス「第74期(2024年2月期)第2四半期 決算説明資料」より引用

一方、堅調なのはアパレル事業で、とくにイオンなどに多く出店している「パレット」が業績を牽引しています。現在は、関西地区をメインにドミナント出店戦略を取っていますが、関東圏へも出店を広げており、今期101店舗から2027年度には135店舗まで拡大予定です。

ジュエリーは女性が自分で買う時代?

4℃のジュエリー事業が伸び悩んでいる理由のひとつは、ジュエリーを女性が自分で買うパターンが増えてきているからかもしれません。『4℃をプレゼントされたら幸せになれる』という都市伝説からも分かるように、同社の商品は、男性が女性にプレゼントするイメージが強いです。事実、2022年2月期までは、顧客別の売上比率では男性のほうが高いため、時代の流れに乗り遅れているのかもしれません。

今後の課題は、女性が自分で買うジュエリーとしてのブランド地位の確率があります。そのための施策として覆面店舗は成功だったように思います。

株価はかなり底値圏

前期から業績が回復基調にあるため、株価も底値圏から反発しています。

画像:TradingViewより

ただし、2019年のコロナ前にも届いておらず、上値余地がまだまだあります。まずは、完全コロナフリーのホリデーシーズンでがっちり売上を取れるかどうか、さらに今後、女性自身が自分で買いたいジュエリーブランドにイメージ転換できるかどうかが焦点になりそうです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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