はじめに

まずは家計簿をつけて無駄な支出を洗い出そう

一番の解決方法は、現在の支出の目安である「月45万円で生活する」と強い決意を持つことです。しかし、現状の月55.3万円の生活では10万円以上の差です。同じ収入の家庭データと比較すると、20万円近くも多く支出しているのですから、これから倹約をするには、相当強い意識が必要です。

さらに家計を詳しくみると、現在の毎月支出の「その他:日用品4万円、交通費3000円、衣類・美容3万円、趣味娯楽8万円」を合計しても15.3万円になります。毎月「衣類・美容3万円、趣味・娯楽8万円」だけみてもリッチな生活。「買いたいものは我慢せずに買う」という倹約とは程遠い生活が伺われます。

この状態では倹約は大変かもしれません。だからこそ相談されたのでしょう。そこで、「老後の不安」を解消するには、まずは生活費に意識を向けましょう。それだけでも家計は改善されます。

よく言われる「袋分け方法」もいいですね。最近はほとんどの方が現金とカードを併用しての支払いだと思います。それらを合計して「今月は月45万円の範囲内の支出が達成できた、できなかった」と意識するだけで、ムダな買い物を控えるようになります。そして倹約意識が働くことでしょう。

「月45万円内で生活する」という目標を達成するためには、何といっても家計簿をつけるのが一番です。家計簿をつけることで、不必要な支出の内容が把握できます。

その他の3つの解決方法は?

その他の解決方法として、3つご紹介します。

1)ローンを整理する
現在の負債総額は1,886万円です。そのうち住宅ローンの残債は約1,104万円。その差額のローン782万円については何の記載もありません。現在の住宅ローンの金利0.6%より高い金利である可能性は高そうです。まずは現在の貯蓄4,290万円から782万円のローンを返済しましょう。そのローンの金利以上の運用ができないと、金利分がムダな支出になるからです。

2)65歳まで働く
現在は65歳まで働くことが主流になっています。もし60歳の定年近くになって老後が不安であれば、さらに働き続けるという選択肢があります。しかしこれも生活費を倹約しながら働くほうが、もっと豊かな老後を過ごせます。

3)元本保証の高金利商品を検討する
もし4,000万円以上の金額を普通預金や定期預金に預けているのであれば、もったいないことです。いきなり投資の商品に預けるより、まずは金利について学んではいかがでしょうか。

例えば、元本保証と同じ仕組みの「個人向け国債」に預ける方法があります。「個人向け国債」には金利が異なる3種類の商品があります。その中でも「10年変動」をお勧めします。金利が1番高く、変動金利なので、将来の金利上昇にも連動するからです。さらに1,000万円を預けると1万円以上の現金をプレゼントするなどのおまけ付きの金融機関が多くあるので、お楽しみも増えます。

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