はじめに

【1】始める際に制度をきちんと調べない

まずは制度をきちんと理解する必要があります。新NISAには投資の売買益や配当などの利益が非課税となるメリットがあります。ただし無制限の非課税投資ができるわけではありませんので、年間の投資上限金額や対象商品を正しく理解しないまま投資を行うことはリスクとなります。

また利益に対しては非課税は大きなメリットですが、利益が出ない場合には特にメリットはありません。利益を出すことが前提であるということは押さえておきましょう。新NISAについて正確な制度理解をするためには、まず金融庁のホームページをご自身でチェックすることをお勧めします。また、「MONEY PLUS」でもたくさんの方が説明されていますので、あわせて参考にしていただきたいと思います。

そのうえで、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いと特徴をしっかり理解をして、それぞれの枠をどう使い分けるべきか戦略を立てることが重要でしょう。

【2】今年に現行NISAで口座を作ったのに今年の非課税枠を使い切らない

今年中に現行のNISA口座開設を開く方が押さえておきたいことは、今年のNISA口座の非課税枠は今年中に投資する必要があることです。

せっかく今年中に口座を開いても非課税枠を使わないと次の年に引き継げませんのでご注意を。1年間にいくら投資できるのか年単位で計画を立てて、今年の分の余裕資金がある方は上限を確認しながら投資しましょう。2023年末までのNISA枠で日本株に投資する場合は12月27日(水)までに購入しましょう。

そして課税口座(特定口座や一般口座)で購入した株などは後からNISA口座に移すことはできませんので、NISAの非課税枠を使いたい株はまずNISA口座の開設をしてから買うことも覚えておいてください。

また現行のNISAは期限があることも要注意です。つみたてNISAは年間40万円で非課税になる期間が20年、一般NISAは年間120万円で非課税期間が5年です。

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