はじめに
【3】情報収集をおろそかにする
賢明な投資を行うためには、十分な情報収集と計画をもって投資を始めること、そして、定期的に投資の見直しを行うことが大切だといえます。
投資する商品について、信頼できるソースから投資情報を得ることも重要です。企業の財務諸表、信頼できる報道機関・公的機関の発表などがこれに該当します。情報は一つのソースだけでなく、複数の視点から集めることが望ましいです。異なる分析や意見を比較することで、よりバランスの取れた判断ができます。また株価など商品の金額はリアルタイムで変動しますので、最新の情報を得ることが重要です。
【4】ハイリターンを求めるあまりリスクを軽視
戦略を立てる上では、リスク管理についてしっかり考える必要があります。初心者は、高いリターンを追い求めるあまり、リスクを過小評価しがちです。しかし、投資金額や商品の選定には自身のリスク許容度を考慮するべきでしょう。
まずは資金面ですが、余裕資金で始めるのが原則です。いきなり全力で始める方がいらっしゃいますが、避けた方が良いでしょう。
また高いリターンに惑わされて商品内容を見ないケースも見られます。投資信託の運用報酬など、投資商品のコストを軽視すると、運用結果がコストに飲み込まれる可能性もあります。コスト面もしっかりと確認し、そのコストが適正であるかを評価することもポートフォリオのパフォーマンスに直結します。
過去の実績に基づいて将来のパフォーマンスを予想し、パフォーマンスが良かった投資信託などに投資を行うことも実はリスクとなります。過去の実績は将来のものを保証するものではないので、あくまで参考であると考えることが必要です。
手数料の高い商品に投資してしまう、値動きが想定より激しい商品に投資してしまう、パフォーマンスが思惑と大きく異なる結果となることなどを避けるためにも、あらかじめどのような商品に投資したいのか考えて目論見書をしっかりチェックして商品内容を把握してから投資するようにしましょう。