はじめに

金融機関を変更する際に気を付けたい点

金融機関を変更する際に気を付けたい点がいくつかあります。

1.変更手続きのスケジュール

金融機関を変更したくてもすぐに変更できるわけではありません。現在NISA口座を保有している金融機関、新しく開設したい金融機関双方での手続きが必要になるため、ある程度余裕を持ったスケジュールが必要です。各証券会社とのやりとり、税務署の審査も含め1か月程度はみておきましょう。

2.その年に1円でも投資していたらその年中の変更手続きはできない

NISA口座は1つの金融機関でしか開設できません。そのため、変更前の口座で1円でも投資をしていたら、その年に金融機関を変更することができません。同じ金融機関のまま新NISAに移行する場合、多くは積立設定が引き継がれます。

現在、積立投資の設定をしている人は、翌年に向けて年内に変更手続きを済ませる、もしくは、変更前のNISA口座で取引をしないように、積立設定を止めてから金融機関変更の手続きをするようにしましょう。

3.現在のNISA口座で保有している商品は移管できない

変更前のNISA口座で保有している商品は他の金融機関に移管することができません。今年までNISA口座で投資をしていた場合、その商品は今の金融機関で保有し続けることになります。金融機関を変更すると、管理すべき金融機関が増える分、手間も増えることは理解しておきましょう。もし、新しい金融機関で保有したい場合は一度売却し、買い直す必要があります。

筆者はネット証券でNISA口座を開設することをおすすめしましたが、必ずしもすべての人にとって正解とは限りません。金融機関それぞれの特性があるので、比較検討し、ご自身のニーズに合った金融機関を選ぶようにしましょう。

金融機関変更の手続き方法とは

NISA口座を変更するには、まず現在NISA口座を開設している金融機関に連絡をし、変更手続き・必要書類の請求をしましょう。すでにNISA口座で投資をしている人は「勘定廃止通知書」、まだNISA口座で投資をしていない、もしくは投資をしているがすべてを売却して次のNISA口座を開設する予定の人は「非課税口座廃止通知書」が送られてきます。それを元に新たに開設したい金融機関でNISA口座の開設手続きを行いましょう。

新NISAに備えて早めの行動を

2024年1月から新NISAが始まることで、これから年末にかけて金融機関変更の手続きをする人は増えるでしょう。混雑すると手続きに時間を要する可能性があるので、来年からの良いスタートダッシュを切れるように早め早めに行動することをおすすめします。

現状の商品に満足していない人や、投資自体に慣れてきたのでステップアップして他の商品にもチャレンジしたい人にとって、NISA口座の金融機関変更はメリットに働くでしょう。NISA口座の金融機関変更を検討している人にとって本記事が参考になれば幸いです。

【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)

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