はじめに
NISA口座にネット証券をおすすめする4つの理由
4つの観点から筆者はネット証券でのNISA口座の開設をおすすめしています。
1.コスト面
手数料は金融機関を選ぶ際に必ずチェックしましょう。つみたてNISAに限って言えば、金融機関ごとの手数料の差はありませんが、ETFなど選ぶ金融商品によっては購入時に差が出る可能性もあります。また新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の併用ができるようになるので、これをきっかけに個別株やアクティブファンドにも挑戦したいと思う人もいるでしょう。
わずかな料率の差が資産形成に大きな影響を与えかねないので、購入前にしっかり手数料についてもチェックしましょう。例えば、個別株については購入時手数料が0円の証券会社がある一方で、最低でも2,000円ほどかかる証券会社もあります。前述したように、人件費があまりかからないネット証券はコスト面では非常に有利なため、投資をする上では大きなアドバンテージになります。
2.商品ラインアップ
銀行と比べて、証券会社は数多くの金融商品を取り扱っています。銀行では買えない個別株も含め、様々な選択肢から選べるという点で、商品ラインアップの多さは大きなメリットです。投資信託を例に、取り扱いファンド数で比較をしてみましょう。ゆうちょ銀行は125本に対し、大和証券は605本、SBI証券は2599本(2023年10月27日時点著者調べ)と、取り扱い本数にも大きな差があります。
2024年からの新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の両方の枠を使えるようになるため、これまでつみたてNISAで投資信託だけ購入していた方が、新NISAでステップアップとして、成長投資枠で個別株等を買いたいとなると、商品ラインアップの少ない銀行よりもネット証券を選ぶメリットが大きくなるでしょう。
3.操作性・利便性
最近ではスマートフォンで取引や残高の確認を行う投資家も増えています。ネット取引に重点を置いているネット証券は、Webサイトやアプリの操作性が良い点は魅力的だと言えるでしょう。また日経新聞を無料で読めるサービスを行っているネット証券もあります。何事も使い心地というのは大切ですよね。
4.ポイント還元率
近年、クレジットカードで投資ができる金融機関が増えています。クレジットカードで投資をすることによってカードのポイントを取得できるので、実質ポイント分も利益となります。金融機関を選ぶ上で、ポイント還元率は重視したい点です。