はじめに
ポイントが明記されている控除証明書
生命保険料控除証明書には申告する保険料額の他に、保険契約の大事なポイントが記載されています。証券番号、保険種類、契約者、被保険者、契約日、保険期間、払込期間などです。
画像:三井住友海上あいおい生命「生命保険料控除証明書に関するお手続き」
まず、届いた証明書に該当する保険証券があるか、できれば、ご家族全員の証明書を確認してみましょう。自分の保険を自分だけが把握していても、万一の時にうまく使えないのが生命保険です。不測の事態ではご自身が動けない場合もありますから、家族全員分を家族で共有できることがベストです。
保険証券がなかったときは、再発行が必要です。証券がないから保険の効力がないということはありませんが、証券は保障内容を確認する大事な証書です。再発行しておきましょう。
保険証券はあるのに、控除証明書がない、という場合もあります。一生涯保障する終身保障だが、払込期間はすでに終了している契約や、保険料を一時払いで完了している契約です。控除証明書は、保険料の払込があった場合に発行されるので、支払いがない契約には発行されません。
このようにして、証明書と保険証券の照合ができたら、被保険者ごとにまとめ、死亡保障(死亡・収入保障など)、生存保障(医療・がん・介護など)、積立型(個人年金、変額年金など資産形成商品)のように、目的別に区分けします。
区分けしてみると、重複して入っていた保険に気付くことがあります。すでにがん特約ありの医療保険に加入しているのに、別のがん保険に加入しているような場合です。がん保障を充実させたい意向があれば構いませんが、よく考えて、重複部分は解約・特約削除などで整理していきましょう。
また、保険金額が妥当でなくなっていることに気付くこともあります。すでにお子さんが独立された後も高額な死亡保障や収入保障に加入されているようなケースです。万一の教育資金などの遺族保障は、ライフステージが変わった時に減額・解約などで、保障の縮小をしましょう。削減できた保険料は、将来の自分への仕送りに回すことができます。
まとめてみたものの、適正な保険なのかよくわからない時は、保険代理店に相談してみるのもひとつの方法です。