はじめに

連日のように値上げのニュースが続く中、2023年の猛暑が野菜に影響し、さらなる値上げとなっています。このような中で食費を節約したいとなると、少しでも安いお店を探したり、安価で買える食材に置き換えたりする方向へ考えがいきがちです。

しかし、日本の一般家庭の食料廃棄率は低くなく、農林水産省「食品ロス統計調査 平成26年度 」によると、世帯食の一人1日当たりの食品ロス量は40.9gで、その約半分の19.5gが「野菜類」というデータが出ています。

何かを我慢するよりも、買ったものをしっかり食べきることも食費の節約につながるのです。今回は野菜を食べきるということを考えてみたいと思います。


捨てる部分を極力少なく食べ切ることを考える

画像:著者撮影

まずは調理中に捨ててしまっている部分を減らすことから考えます。例えば大根。皮であれば細切りにしてきんぴらにすることができます。栄養価が高い大根の葉はぜいともすべて食べきりたいものです。

葉がしっかりとついているのであれば、じゃことあわせて炒めて酒、醤油、みりんで味付けし佃煮風に。葉が少ししかついていないものでも、みじん切りにして味噌汁の薬味として使うことができます。

キャベツの芯の部分も、実は糖度が高く、捨ててしまってはもったいないです。薄く千切りにして味噌汁の具にしたり、炒めものにしたりするとおいしく食べられます。
その他の野菜も、皮をむいたり切ったりする段階で少しでも捨てる部分を少なくするようにしましょう。

残り野菜を時短で1品できるレシピを身に着けておく

野菜が少し残っていても、何に使っていいか考えるが面倒となると、そのまま野菜室に放置し、結局は捨ててしまうことにもなりかねません。そのため、野菜だけを使って、時短で作ることができるメニューを覚えておくのがおすすめです。

以下のレシピはとくだん珍しいレシピではありませんが、これを覚えておくだけで野菜をムダにすることがなくなります。レシピはほうれん草1束(約200g)を例にとっていますが、ほうれん草以外の野菜にももちろん使えます。どんな野菜がこれらのレシピにあてはめて使うことができるかも、書き出しておくと良いでしょう。

ほうれん草1束(約200g)を使用する場合のレシピ例

画像:著者撮影

◯胡麻和え

材料 分量
すりごま 大さじ1
砂糖 小さじ2
しょうゆ 大さじ1/2

◯胡麻マヨ

材料 分量
すりごま 大さじ1
マヨネーズ 大さじ1
(七味唐辛子や豆板醤など少量の辛味を足すのもおすすめ)

◯白和え

材料 分量
絹ごし豆腐 1/2丁(150g)
すりごま 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
白だし(ストレート) 大さじ1

◯ナムル

材料 分量
醤油 小さじ2
ごま油 小さじ2
白いりごま 小さじ1
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