はじめに

高値追いをせず、じっくり待つ!

リストアップした銘柄は、毎日、日足チャートで株価チェックをします。よくあるパターンとしては、決算翌日急騰したあと、さらに数日間株価が上昇します。その動きを見てると、「もっと上がるかも!」と気持ちが焦り買いたくなりますが、そこはグッとがまん。

その後、短期的な利益確定売りが発生し、株価は下落、もしくは足踏みで動かなくなります。そこもじっと待機。買い出動するのは、株価の反転を確認してからです。わたしの経験上、反転するのは、急騰した株価が25日移動平均線あたりまで下落してからです。

実例をお見せしましょう。

画像:JESCOホールディングス「決算短信〔日本基準〕(連結)

10月13日に23年8月期の決算発表を行なったJESCOホールディングス(1434)です。

着地は①売上高予想は11,104(百万円)、②前年比7.0%、③営業利益425(百万円)、④前年比-45.2%と減益ですので、けしてよいとは言えません。

画像:JESCOホールディングス「決算短信〔日本基準〕(連結)

しかし、新年度予想は、④売上高予想は14,000(百万円)、⑤前年比26.1%、⑥営業利益1,120(百万円)、⑦前年比163.3%と大幅の増収増益です。

画像:JESCOホールディングス「決算説明会資料(2023年10月26日公開)

決算説明資料によると、24年8月期は、受注高、受注残ともに20%以上増加予想で、さきゆきの明るさが見通せます。

画像:TradingViewより

好決算を素直に反映し、決算発表翌日はストップ高になりました。株価は、さらに数日間上昇していますが、その後下落して、25日移動平均線まで調整。そこからふたたび反転しています。

ここまで待ってからインすれば、さらに下落するリスクは小さく、一方で、上値余地は大きくなります。万が一、再び下落に転じ、25日移動平均線を割ったら損切りします。ここでしっかり損切りできれば、損失額はそれほど大きくないはずです。

決算発表チェックの順番をおさらいすると

1. 決算翌日に株価が急騰したものをリストアップ
2. それらがほんとに好決算かチェック
3. 好決算だったものは、毎日日足チャートを監視
4. 25日移動平均線あたりまで調整し、反発の兆しが出たら買い出動
5. 25日移動平均線を割ったら損切り

10月末から11月半ばに決算発表をした好決算銘柄で、このような動きをしている銘柄が多くあります。ぜひ見てみてください。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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