はじめに

もし2019年のNISA分が元本よりも評価額が低い場合

元本60万円に対し、仮に評価額が50万円になっていたとします。このまま売却すると、10万円の損失がでます。もし2024年以降に、特定口座に50万円の評価で移行したとします。その後、元本と同じ60万円に増えていた場合、差額の10万円に対し、約20%課税されるため、2万円が税金として引かれます。

新NISAの使い道

ご相談者の場合、幸いにも元本より増えており、どちらを選択しても良い状況ですが、2019年分のNISAは、非課税の恩恵を受けることを優先し、売却することにしました。

前述の通り、生活費から出せる余力はあるものの、2019年分のNISAを売却した80万円を元手に、2024年からは、つみたて投資枠であれば、年間120万円(月10万円)非課税で投資できるため、毎月の積立額を増やし、将来の資産形成を行なうことにしました。

1,800万円に達する15年後は、子どもはすでに成人し、自身も50代半ばに差し掛かるころで、老後資金の準備は万全ですが、相場の状況も鑑みながら、途中で教育資金としても利用したいと考えています。

まとめ

よく寄せられる質問を一例として挙げました。各個人での相場の状況と資産状況により、新NISAの使い方は大きく異なります。非課税を意識することも大切ですが、これからのライフスタイルに合わせて、いつどのタイミングで資金がいくら必要かを把握し、心身ともに豊かな生活を送ることができるかを第一に考えてほしいと思います。ここを考えることで、自ずと新NISAの使い道が明確になっていきます。

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