はじめに

課税口座から成長投資枠にお引越し

最後は筆者自身についてお伝えします。2023年はつみたてNISAで月3万円の積立を行っていました。私自身は還暦も間近ですし、教育費の支払いも済んでいますので、まずはつみたて投資枠については銘柄こそ変更はしませんが、月10万円の積立に変更します。

そして成長投資枠には、課税口座で運用していた投資信託を1月に入ってから、一旦売却してNISAの成長投資枠で買いなおす予定です。特に2019年の一般NISAで運用していたものがこの年末で課税口座に移されてしまうので、非課税運用を継続するために新NISA口座で買いなおします。

もう少し具体的に言うと、2019年に10万円ずつ積立てた投資信託の評価が現在200万円ほどになっています。この80万円の利益については、非課税期間で得たものなので税金はかかりません。年末の段階でいくらになるかは分かりませんが、いずれにしてもその時の価額で課税口座に一旦移ります。それを年明け早々に売却し、新NISAで買いなおすのです。

ご存じの通り成長投資枠は年間240万円の枠があります。私はずいぶん前から課税口座で保有している投資信託があるので、これも2019年の一般NISA分と合算して240万円になるように一部売却する予定です。税金が引かれることと、売買には多少の時間が必要なことを考えると、なかなか240万円ちょうどの買い付けは難しいと思いますが、それでも最大限成長投資枠を利用して、課税口座からのお引越しを実行するつもりです。

このようにつみたて投資枠で毎月10万円ずつの新規積立を実行し、成長投資枠では一般NISAから移管された投資信託と、もともと課税口座で運用していた投資信託をお引越しさせながら5年で生涯枠を使い切る算段です。

その後しばらく寝かして、65歳くらいから老後資金として取り崩しをします。1800万円の生涯枠がきっと2000万円以上にはなるのではないかと勝手な想像をしており、この資金を月10万円ずつ取り崩せば、20年近くはもちそうです。もちろん運用を継続しながら取り崩していきますので、仮に5%で運用ができれば、100歳まで資産寿命が維持できます。

ちなみに公的年金は70歳まで繰り下げると基本的な生活費が賄える予定なので、そこまでは働くこととiDeCoの運用資金を充てるつもりです。

なんだか夢物語のように聞こえるかもしれませんが、これまでの投資経験から十分実現可能な将来像だと認識しています。またお金の見える化ができると、経済的な不安に振り回されることがなくなります。すると、もっと本質的なこと、健康でいることや、豊かな人間関係を構築することに時間を費やすことができるようになります。

投資は単純な利益の追求ではありません。人生の豊かさを得るためのパーツの一つです。お金だけが人生の豊かさではありませんが、資産運用に早めに着手していれば、豊かさへの取り組みがもっと自由になります。

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