はじめに

ライフプランの後ずれによる、60歳から資産形成は可能になる

現在60代を迎える人たちは、子どもの教育費、住宅ローンの返済という二大支出で、「老後のための資産形成など、余裕すらなかった」というのが本音ではありませんか。ですから、資産形成ができなかったからと言っても、それは「負け組」ではありません。しかしここで何もしないのは得策ではありません。

じつは老後の資産形成は60歳からでもまだまだ可能です。というのも、平均寿命が延びているのでライフプラン自体が後ズレしているのです。いまは、生涯現役の時代です。70歳以降も働くのが当たり前になってきています。たとえば、定年後の60歳から70歳まで、年収300万円で働くとします。すると10年間ですので、3000万円の総所得になります。もし夫婦共働きで二人とも70歳まで働くと約6000万円の総所得になるのです。

これに年金の収入が入ってくるので、生活費は黒字になり、貯蓄に回せるようになるのです。つまり老後資金を取り崩す生活ではなく、老後資金を増やすことに繋がります。また、収入があるので、年金を受け取らずに繰り下げることができます。これによって将来の年金額を増額することができ、収入が年金だけになったときにも困らないようにできます。

現役で働くのが長くなれば、それだけ老後生活(年金だけの生活)の期間が短くなります。つまり、少ない老後資金で老後の生活に対応することができるのです。現役の生活を続けることで、生活にリズム(ローテーション)ができて、健康を維持することもできますし、孤独になる心配も少なくなります。長寿時代には、長寿にあったライププランにしていく必要があります。

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