はじめに

丸千代山岡家は営業利益が大幅増額

では、1位に踊り出た丸千代山岡家の決算はどうでしょう?

画像:丸千代山岡家「2024年1月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

2023年12月11日に発表された2024年1月期第3四半期決算は、①売上高18,686(百万円)②前年同期比+42.5%、③営業利益1,349百万円)、④前年同期比+310.4%。当社も同時に通期予想の上方修正を発表しております。ここで目を引くのは、売上高の修正率が4.1%であるのに対し、営業利益は80%の大幅増額です。当然、これによって営業利益率は4%から7%に一気に改善されています。

画像:丸千代山岡家「2024年1月期通期業績予想の修正に関するお知らせ

修正理由は、10月に価格改定を行なったことが挙げられています。値上げによる客離れが気になるところですが、既存店の10月の客数は前年比128.7%で、前月9月の126.1%からむしろ増加しています。さらに11月は130%ですから、値上げのダメージは皆無と言ってよいでしょう。直近の3ヶ月8-10月だけを取り出したときの営業利益率は12.3%とラーメン店の利益率としては驚異的な数字になっています。

画像:丸千代山岡家「2024年1月期11月度売上高速報及び概況等について

当然、株式市場はこれを評価し、翌日の株価は22.6%上昇。決算発表前日の株価2,810円から約1週間で3,935円(12月19日時点)と1,000円以上高いところへジャンプアップしています。海外に目を向けていた力の源HDと真逆で、徹底的にドメスティックにこだわった当社に軍配が上がりました。

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