はじめに

ギフトHD、株価は動かないものの業績は好調

さて、最後に、株価が4ヶ月前からあまり動いていないギフトHDも見てみましょう。

画像:ギフトホールディングス「2023年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

2023年12月15日に発表された2023年10月期決算は、①売上高22,982(百万円)②前年同期比+35.1%、③営業利益2,352(百万円)、④前年同期比+49.7%。売上高も営業利益も予想値よりも10%以上高く着地しています。

画像:ギフトホールディングス「2023年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

注目の新年度予想は、①売上高27,600(百万円)②前年同期比+20.1%、③営業利益2,700(百万円)、④前年同期比+14.8%と引き続き二桁増収増益で、過去最高を更新予想です。

3社のうち当社だけが経常利益が前年比でマイナスとなっていますが、これは前年度に計上した補助金収入によるものなので特殊事情と考えてよいでしょう。また、ギフトHDも海外展開していますが、店舗数が19店舗(日本国内745店舗)と少ないため、為替の影響は軽微です。新年度も好調と確認できたことで、決算発表翌日は10%上昇しており、騰落率はほか2社から遅れをとっていますが、ここから追い上げることも期待できそうです。

株価の割安さを表すPERを比べると、力の源HDは19.3倍、丸千代山岡家は16.7倍、ギフトHDは26.1倍と、株価の騰落率がもっとも高い丸千代山岡家がいちばん割安です。時価総額で見てもほか2社は400億円台であるのに対し、丸千代山岡家は200億円未満と半分以下。となると、まだまだ伸び代があるのは、丸千代山岡家と考えられそうです。

ただし、個人的な味の好みはギフトHDの横浜家系ラーメン「町田商店」です。消費者としてはギフトHD、投資家としては丸千代山岡家と、当面は二股をかけることになりそうです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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