はじめに

投資に回せるお金を毎年増やす

貯めるお金についても、適時使う計画のチェックをしましょう。例えば、お子さんの教育資金としてお金を貯めている場合でも、進路が変われば貯めるべき金額も変わります。住宅購入の頭金、自動車購入の代金、家電の買い換え、家族旅行などなど1年に1回お金を使う見通しを立ててみましょう。

年に1回、お金の見通しを立てることを恒例とすると、計画が適正だったのか、金融商品の選択に問題がなかったのかも適時確認もできます。もしかしたら、預金に置いておくのではなく、「増やすお金」として投資に回せるお金と判断できるものも出てくるかも知れません。

増やすお金は、10年以上を目安に投資によって成長させるお金です。まずはiDeCoやNISAの枠を利用して税の優遇も活かして投資信託を積立で購入していきます。まだiDeCoやNISAを始めていない人こそ、年末年始の時間を利用することをお勧めします。

何事も始めてのことは、面倒に思うものです。特に金融の手続きは知らない言葉も多いため、敬遠される方も少なくありません。しかし、一度設定が終了すれば、決まった金額で決まった投資信託を自動的に買い付けされるのですから、やはりここは頑張りたいところです。今取り組んでしまえば、次のチェックは1年後です。

お金の整理整頓は心の余裕を作る

このようにお金の整理整頓ができれば、それぞれの使う目的に合わせて「置き場所」を選ぶことができます。お金の定位置が決まれば、自動的にその場所にお金が流れるように、設定すればあとは面倒がなくなります。

1年に1回のチェックを恒例にしていただければ、「増やすお金」が多少変動していたとしても、そもそも使う時期はずいぶん先にあるのだからと、焦って解約したり、逆に少しの利益を確定するために解約したりということを防ぐことができます。

投資のリスクは、市場の変動より心の変動の方が怖いものです。心を平静に保ち、お金を成長させるためにも年に1回、お金の整理整頓をしてみてください。

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