はじめに

決算は物足りないものの株価上昇が期待できる発表も

株価の出遅れが目立つしまむらですが、今後の追い上げは期待できるのでしょうか? つい先日12月25日に発表された決算を確認します。

画像:しまむら「2024年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

2024年2月期の第3四半期の①売上高は479,660(百万円)、②前年比3.4%、③営業利益45,649(百万円)、④前年比+2.5%と増収増益ですが、物足りない印象です。営業利益の通期予想に対する進捗率は83.6%なので、多少は上振れ余地がありそうですが、暖冬ゆえに冬物の売れ具合が心配です。

しかし、今後の株価上昇を期待できる発表が同時にありました。2024年2月21日より1株を2株に株式分割をします。現在の株価が16,000円程度なので、単元の100株買うにも160万円必要です。それが半分になることで、新規の投資家が流入する可能性があります。また、現状の株主優待、たとえば100株保有で1,000円の買い物券2枚は、そのままということなので、実質株主優待の拡充になります。おそらく新NISAを意識した対策でしょう。

そろそろわたしたち消費者も、値上げ疲れで節約志向に傾きつつあります。となると当社の低価格は魅力的。いっきに出遅れ感を取り戻し、逆転する展開も考えられます。国内に重点を置いていることも、円高期待が高まる上では有利です。2024年にふたたび「しまラー」が街に溢れるかもしれません。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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