はじめに

時間を味方につけ、複利効果を享受

老後の生活費や子供の教育資金、夢の実現など、将来必要となる資金を計画的に増やすためには、単なる貯蓄よりも投資が効果的です。例えば約40年前にアメリカでは“401kプラン”など確定拠出年金やIRA(個人退職勘定)という一種の個人年金制度を活用して国民の金融資産を大きく増やすことにすでに成功しています。日本でもiDeCoやNISAなどを活用してコツコツと長期的に投資によって得られる利益を再投資していくことで利益が利益を生む複利の効果を享受し、老後に備えることが期待されます。

時間とともに複利の効果は増えますので、長期間投資を続けることで資産の増加速度が加速します。そのためつみたて投資をするならなるべく早く始めることが成功のセオリーと言われています。

投資とギャンブルはどう違うのか?

投資とギャンブルは似たような要素を持っていると捉えられることがあります。上がるか下がるか、丁半博打のように投資をすることも可能ですし、未来の不確実性の中でリスクを取ることで利益を追求する活動であることは同じです。

しかし、本質的には大きな違いがあります。まず目的と期間が異なります。投資の主な目的は資産の増加や将来のリターンの確保です。多くの場合、長期間にわたる成果を追求します。短期のトレードでも利益を積み上げていく、という再現性のあるやり方です。投資は淡々とやっていくべきものでしょう。

投資家は企業の業績、市場のトレンド、経済指標などの多岐にわたる情報を収集・分析し、賢明な判断を下すべきです。またリスクを意識して多様な資産に投資することでリスクを分散させたり、資金管理で自身の資産を守ることが必要です。

その一方でギャンブルは短期的な勝利を目指すもので、即時の利益追求が中心なのではないでしょうか。プロは別かもしれませんが、多くの場合、結果は運の要素が大きく、偶然によって大きく左右されるといえるでしょう。ギャンブルは情報や分析よりも運や直感に頼ることが多く、ワクワクドキドキ興奮できるのはギャンブルだといえるでしょう。賭けた金額を全額失うリスクがあり、投資に比べるとリスク管理の手段が限られています。

つまり投資をする際にはギャンブルとは異なり、情報に基づく分析やリスク管理、長期的な視点を持つ資産の増加を目指す行為であることを認識して、運や直感だけに依存して「なんとなく」投資をするのはやめた方が良いということです。投資にはリスクが伴うため、適切な知識と戦略が必要です。

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