はじめに

貯蓄額を参考に自分に合った積立投資額を!

家計状況が把握できたら、安心して新NISAでの積立額を決めることができます。まずは、過去の自分の貯蓄額を参考に、毎月の積立投資額を決めましょう。加えて、これから投資を始める人は、「これまでに貯めたお金」を投資に回すことも考える必要があります。まとまった貯金がある場合は、どのくらいの時間をかけて投資に回していくかを決めましょう。決まった正解はありませんが、投資期間を長くとることを重視するなら、1年くらいで投資に回し切っておくと良いでしょう。

なお、少なくとも5年以内に使うお金(車やマイホームの購入、子どもの大学進学のためのお金など)については、投資に回さずに残しておくのがおすすめです。投資は景気状況などによって価値が変動するものですから、使う時期が何年も先であるお金に絞って投資することで、景気が良い時期までじっくり待つことができるからです。

<積立投資額を決める方法の例>

■ステップ1:貯蓄額や、お金を使う時期と金額を整理する
(1)これから貯めるお金:年間60万円(月5万円)※過去の貯蓄額を参考に決める
(2)これまでに貯めたお金:200万円
(3)近い将来使うお金(投資に回さず確保しておきたい金額):120万円

■ステップ2:毎月の投資額を決める
(1) 60万円+(2)200万円-(3)120万円=投資へ回す金額140万円(約月11.7万円)
※これまで貯めたお金を1年間で全額投資に回す場合

上記の例の場合、これから貯めるお金とこれまでに貯めたお金の両方を投資に回せば、1年間はひと月あたり約11.7万円を積み立てられることがわかります。その後は、月5万円ほどが積立額の目安となります。

もちろん、投資に回せる金額がたくさんあるとわかっても、必ずしも全額投資しなければいけないわけではありません。「怖いからまずは月1万円から始めてみよう」「今の相場に左右されすぎないように、これまで貯めたお金は3年くらいかけて少しずつ積立しよう」「これから景気が良くなると思うので一部は一括投資をしよう」など、自分の考えに合わせてアレンジしてください。

家計状況に合わせて投資額は毎年見直そう

このように、自分の収入や支出、1年間で貯蓄できていた金額がわかれば、安心して投資に回す金額を決めることができます。ただ、収入や支出、今後使う予定のお金は変わるものです。そのため、1年に1度はこうして家計状況を確認して、投資額も見直すと良いでしょう。

投資資金は家計から捻出するものですから、家計と投資は切っても切れない関係にあります。最終的にいくら投資に回すのかは別としても、投資を始める前には必ず、家計状況を確認しておきましょう!

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