はじめに

営業利益に大きな差

次にはっきりと明暗を分けた8月の決算をみてみます。

●ゴールドウィン
画像:ゴールドウィン「2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高23,150(百万円)②前年比+9.7%、③営業利益2,263(百万円)、④前年比-0.1%減

●デサント
画像:デサント「2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高27,162(百万円)②前年比+2.8%、③営業利益1,951(百万円)、④前年比-22.9%減

●ヨネックス
画像:ヨネックス「2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高27,992(百万円)②前年比+18.1%、③営業利益2,774(百万円)、④前年比-18.9%減

●ミズノ
画像:美津濃「2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高57,176(百万円)②前年比+23.8%、③営業利益5,344(百万円)、④前年比40.8%増

驚きの数字です。4社とも売上は増収ですが、営業利益に関しては、ミズノが40.8%増という驚きの損益率にたいして、ほか3社は減益に転落。デサント、ヨネックスに関しては、二桁の大幅減益です。

画像:アシックス「2023年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

同時期に第2四半期決算を発表したアシックスはというと①売上高290,079(百万円)②前年比+28.9%、③営業利益33,610(百万円)、④前年比75.4%増。こちらは文句なしの好決算。

大幅増益を発表したミズノとアシックスは翌日に株価が急騰。ほか3社は下落し、ぱっきりと勝ち組と負け組の株価が分かれました。最後に直近発表された各社の決算を確認します。

●ゴールドウィン
画像:ゴールドウィン「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高94,832(百万円)②前年比+9.3%、③営業利益19,189(百万円)、④前年比5%増

●デサント
画像:デサント「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高90,100(百万円)②前年比+4.6%、③営業利益6,434(百万円)、④前年比-11.9%減

●ヨネックス
画像:ヨネックス「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高85,172(百万円)②前年比+7%、③営業利益8,204(百万円)、④前年比-11.9%減

●ミズノ
画像:美津濃「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高168,046(百万円)②前年比+14.0%、③営業利益13,738(百万円)、④前年比35.3%増

第3四半期まで来た段階でも、大逆転は起きておらず、ミズノの圧倒的な強さが際立ちます。ほか3社が営業利益率を悪化させているのに反して、ミズノは営業利益率を大きく改善していることも株価の反応をよくしている原因でしょう。ミズノは第3四半期決算の発表翌日、株価は16.2%上昇しています。

画像:アシックス「2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

では、2023年12月期が着地したアシックスの直近決算はどうかというと、①売上高570,463(百万円)②前年比+17.7%、③営業利益54,215(百万円)、④前年比59.4%増と立派な数字です。じつはアシックスは、この1年で2度の上方修正を行っており、なおかつ着地の数字は予想を上回るものでした。

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